「民法に守られる日常生活 ー 星野英一」岩波新書 民法のすすめ から
「民法に守られる日常生活 ー 星野英一」岩波新書民法のすすめ から ①財産上の問題もっとも、ここで「規律」ということの意味をもう少し考える必要がある。読者の中には、...
View Article「料理再入門 ー 三浦哲哉」みすず書房 食べたくなる本 から
「料理再入門 ー 三浦哲哉」みすず書房食べたくなる本 から「かつお節削りを削れ」海外から日本に戻り、食文化全般への関心にあらためて目覚めたと述べたが、そのとき私は大学院生で、金は見事になかったが、さいわいに時間ばかりはあり、そこでもう一度きちんと家で料理をしなおそうと決意した。そのとき手に取って衝撃を受け、自分の台所生活における一つの原点となった本がある。...
View Article(巻四十四) 何もかも忘れたき日の夕立かな(岡庭正)
4月22日火曜日晴れ。朝家事は特になし。洗濯を致した。その後買い物に出かけた。途中図書館に寄り4冊返却した。さらに都住に寄りシンちゃんに30分ほどセラピーして貰った。そんなところにバイクの猫婆さんが帰ってきた。シンちゃんにとって一番大切な、一番大好きな人のお帰りだから私の足下から一目散でお出迎えに走って行った。それで良いのだよ。ふと見ると藤棚の藤が一房二房とぶら下がり始めた。生協では豚肉の切り落とし...
View Article(巻四十四) 公助には頼れぬ余生茶摘みどき(関森勝夫)
4月23日水曜日雨。朝家事は拭き掃除。一日中雨が降り部屋に籠る。猫さんたちには猫婆さんや猫爺さんがいて、私には婆さんがいる。願い事ーポックリ御陀仏。知らずに仏。長寿税有るやも知れず亀鳴ける(伊藤杯紅)昨日はブログ「随筆筆写」に62人の方が訪れ、79のアクセスがあった。トップはアクセス7で「東京-大阪、深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと -...
View Article「百閒は旺文社文庫で ー 荻原魚雷」本の雑誌社 古書古書話 から
「百閒は旺文社文庫で ー 荻原魚雷」本の雑誌社古書古書話 からときどき古本好きのあいだで「学生時代に『何』文庫をいちばん熱心に読んだか」という話になる。SF、ミステリー、時代小説など、好きなジャンルによって、答えはちがうだろう。...
View Article(巻四十四) わが儘な命と暮す暑さかな(小川弘)
4月28日月曜日曇り。朝家事は洗濯と掃き掃除。10時過ぎからお解き放ちとなり小机で昨日借りてきた本を捲る。コチコチと読むことにしたのは、「僕らの結婚 ー...
View Article「その時、本棚は動いた ー 荻原魚雷」本の雑誌社 古書古書話 から
「その時、本棚は動いた ー 荻原魚雷」本の雑誌社古書古書話 から三月十一日の午後二時四十六分、わたしは京都にいた。地震があったことにも気づかず、出町柳界隈の古本屋をレンタサイクルでまわっていた。ガケ書房の店長さんにノートパソコンを見せてもらい、震災のニュースを知った。「これはたいへんだ」...
View Article「僕らの結婚 ー 佐藤春夫」日本の名随筆31 婚 から
「僕らの結婚 ー 佐藤春夫」日本の名随筆31 婚 から文字通りに読めな人には恥あれ一谷崎とお千代とは同じ家に棲んではいたが、それはほんの名ばかりのもののようであった、どんな心持とどんな態度とでそうであったかは谷崎の作品「蓼食ふ蟲」を見ればわかる。あれは創作ではあるが、決して絵空ごとではなく、その点ではまだ描き足りないと思えるほどである。ただし、...
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