(巻四十四) 公助には頼れぬ余生茶摘みどき(関森勝夫)
4月23日水曜日雨。朝家事は拭き掃除。一日中雨が降り部屋に籠る。猫さんたちには猫婆さんや猫爺さんがいて、私には婆さんがいる。願い事ーポックリ御陀仏。知らずに仏。長寿税有るやも知れず亀鳴ける(伊藤杯紅)昨日はブログ「随筆筆写」に62人の方が訪れ、79のアクセスがあった。トップはアクセス7で「東京-大阪、深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと -...
View Article「百閒は旺文社文庫で ー 荻原魚雷」本の雑誌社 古書古書話 から
「百閒は旺文社文庫で ー 荻原魚雷」本の雑誌社古書古書話 からときどき古本好きのあいだで「学生時代に『何』文庫をいちばん熱心に読んだか」という話になる。SF、ミステリー、時代小説など、好きなジャンルによって、答えはちがうだろう。...
View Article(巻四十四) わが儘な命と暮す暑さかな(小川弘)
4月28日月曜日曇り。朝家事は洗濯と掃き掃除。10時過ぎからお解き放ちとなり小机で昨日借りてきた本を捲る。コチコチと読むことにしたのは、「僕らの結婚 ー...
View Article「その時、本棚は動いた ー 荻原魚雷」本の雑誌社 古書古書話 から
「その時、本棚は動いた ー 荻原魚雷」本の雑誌社古書古書話 から三月十一日の午後二時四十六分、わたしは京都にいた。地震があったことにも気づかず、出町柳界隈の古本屋をレンタサイクルでまわっていた。ガケ書房の店長さんにノートパソコンを見せてもらい、震災のニュースを知った。「これはたいへんだ」...
View Article「僕らの結婚 ー 佐藤春夫」日本の名随筆31 婚 から
「僕らの結婚 ー 佐藤春夫」日本の名随筆31 婚 から文字通りに読めな人には恥あれ一谷崎とお千代とは同じ家に棲んではいたが、それはほんの名ばかりのもののようであった、どんな心持とどんな態度とでそうであったかは谷崎の作品「蓼食ふ蟲」を見ればわかる。あれは創作ではあるが、決して絵空ごとではなく、その点ではまだ描き足りないと思えるほどである。ただし、...
View Article「塾と学校の亀裂 ー 筒井康隆」やつあたり文化論 から
「塾と学校の亀裂 ー 筒井康隆」やつあたり文化論 から点Cを通る線分ABがある。直線の一方の端に、つまりAに、日本人が立っている。 このAという場所の居心地が悪いと、彼はたちまちBへ移動する。いつC点を通過したのかわからぬくらいの速度で、 極端から極端へと移動するのである。日本人には限らないが、親というものは自分の子供に。...
View Article「民法 ー SNS上の権利侵害を理由とするログイン時の発信者情報の開示請求が認められる範囲 ー 日本大学教授 加藤雅之」法学教室2025年4月号
「民法ー SNS上の権利侵害を理由とするログイン時の発信者情報の開示請求が認められる範囲 ー 日本大学教授...
View Article「環境は守らねばならないのか? ー 池田清彦」角川ソフィア文庫 初歩から学ぶ生物学 から
「環境は守らねばならないのか? ー 池田清彦」角川ソフィア文庫初歩から学ぶ生物学 から 環境が激変しても地球は困らない環境は守らねばならないのだろうか。普通の人ならば、誰でも「守らねばならない」と思っているだろう。私だってそう思っている。しかし、「なぜ守らねばならないのか」という問題は、かなり難しい。...
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