随筆筆写控え帳
随筆筆写控え帳「ほんのりと匂うもの - 岡井隆」ベスト・エッセイ2006から「行政調査を求める通報文の真偽と偽計業務妨害の成否 - 早稲田大学教授杉本一敏」「安心して、死ぬために(抜粋1) - 矢作直樹」扶桑社 から「貧乏はどこへ行ったのか - 村上春樹」お金本 から「五十五歳 - 柴田錬三郎」柴田錬三郎選集18随筆エッセイ集 から「『落語通談-野村無名庵』の解説 -藤井宗哲」中公文庫 落語通談...
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(巻ニ十七)聞き耳をたてしが秋の声ならず(相生垣爪人)12月20日日曜日昨晩の弁当が重すぎて今朝の朝食を食べる気になれず。紅茶だけにしておいた。弁当は塩加減がキツいのでどうしてもお茶を飲む。夜中にトイレは嫌だなと思いながら寝床に入ったが幸い尿意に目覚めることも、漏らすこともなかった。降る雪や厠が近くなりにけり(仁平勝)今日は高校駅伝のようで、午前は女子の放送があったらしい。鹿児島の高校が二位になった...
View Article(巻二十七)其人の名もありさうな春野哉(正岡子規)
(巻二十七)其人の名もありさうな春野哉(正岡子規)12月21日月曜日とにかく午前中は意のままにならない。今日は洗濯の後、窓の敷居の砂払いを仰せつかり、郵便局に息子宛の特定記録郵便を出しに行き、ついでに細君のクリニーングをアップして、戻ってから毛布を干して、キヌサヤを茹でて、いり卵を作って、昼飯を喰って、それで終ってしまった。散歩:午後は好天無風の中を散歩した。高校コースを歩いて2時頃修徳のピッチに差...
View Article(巻二十七)陰に生る麦尊けれ青山河(佐藤鬼房)
(巻二十七)陰に生る麦尊けれ青山河(佐藤鬼房)12月22日火曜日細君が金策に出かけたので午前中はお暇をいただいた。現世[うつしよ]に強き妻いて懐手 (駄楽)一人になって自由になるとろくなことをしない。ネットで“...
View Article(巻二十七)老残のこと伝はらず業平忌(能村登四郎)
(巻二十七)老残のこと伝はらず業平忌(能村登四郎)12月23日水曜日顔本句会さんも承認してくれましたが、投稿作品を拝見するにちっと早まったかの感はございますなあ。時々送られてくるコミュニティー誌や金融機関の広報誌に投稿俳句の欄があり、勉強させていただいていますが、大方はそれらよりも不味い。まぐれに期待して暫く拝読いたします。老いの句を詠みて老いけり寒椿(寺田篤弘)散歩:本が届いたので駅前まで歩いた。...
View Article(巻二十七)残る蚊をかぞへる壁や雨のしみ(永井荷風)
(巻二十七)残る蚊をかぞへる壁や雨のしみ(永井荷風)12月24日木曜日雨にもならず、雪にもならず、ただ曇り。細君は細やかなクリスマス・イブ・ディナーの食材を仕入れに生協へ出かけた。二人になっても三十年来の料理を量を減らして作ってくれる。尻さむし街は勝手にクリスマス(仙田洋子)と不貞腐れることもないし、ヘロヘロとワンタンすするクリスマス(秋元不死男)よりはクリスマスらしいものを食べさせて貰える。散歩:...
View Article(巻二十七)よろこべばしきりに落つる木の実かな(富安風生)
(巻二十七)よろこべばしきりに落つる木の実かな(富安風生)12月25日金曜日本日の句をもちまして巻二十七の読み切りでございます。巻二十七はこのあと一挙掲載いたします。血圧の薬、「アムロジピンOD錠2...
View Article巻二十七立読抜盗句歌集
巻二十七立読抜盗句歌集古き家の柱の色や秋の風(三島由紀夫)油揚げ一枚だけであとは秘儀(木村聡雄)一振りのセンターフライ夏終る(八木忠栄)葡萄熟れ火種のような婆がいる(下山光子)戦死せり三十二枚の歯をそろへ(藤木清子)いちにち物いはず波音(種田山頭火)卓に組む十指もの言ふ夜の秋(岡本眸)肉マンを転んでつぶす二月かな(井川博年)ゆく夏の腰の辺りに塗薬(鳴戸奈菜)世渡りが下手とのうわさきりぎりす(山本直一...
View Article(巻二十八)夜長なほ長かれともの書きしころ(鷹羽狩行)
(巻二十八)夜長なほ長かれともの書きしころ(鷹羽狩行)12月26日土曜日今日から巻二十八です。この巻が終わるころはもう春でしょう。If Winter comes,can Spring be far behind? -...
View Article(巻二十八)体型に合はぬ外套文語文(前田半月)
(巻二十八)体型に合はぬ外套文語文(前田半月)12月27日日曜日寝起きに顔本を開くと英日俳句が入っていた。don't judge me, old crowI’m not part of your murder and my aim is goodI usually don't like crowsbut one day somehow on the...
View Article(巻二十八)鳥雲に身は老眼の読書生(松本たかし)
(巻二十八)鳥雲に身は老眼の読書生(松本たかし)12月28日月曜日散歩:ドラッグ・ストアに寄って洗剤やキッチン・ペーパーを買って来いとのことであった。ついでにちょうどメモ帳もほぼ使い切ったので新年用のものを買った。専ら買い物メモに使っているが、後ろ頁からはその他のお約束や何かを控えてきた。出先でこのメモ帳を置き忘れるとみっともないから買い物用とそれ以外の2冊に分けろと云われるが、目下のところそれ以外...
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