(巻二十九)春の町帯のごとくに坂を垂れ(富安風生)
(巻二十九)春の町帯のごとくに坂を垂れ(富安風生)5月15日土曜日生協へ買い物に行く。今日は簡単ながら昼飯と夕飯を作るのである。昼飯はオープンサンドで夕飯は三色ご飯。三色とはスクランブルエッグ、挽き肉のそぼろ、適当な野菜で今日はピーマンを温めたもの。この三色をご飯にのせるだけだ。横からうるさいことを言われながら作るので、愉しいクッキングということにはならない。図書館へ返却と貸出の受け取りに参る。着席...
View Article(巻二十九)秋の夜を忍んで日劇ストリップ(高澤良一)
(巻二十九)秋の夜を忍んで日劇ストリップ(高澤良一)5月16日日曜日視力はまだ元に戻らないらしいが、口は以前にも増して健康で此方は閉口している。芋虫三郎も青虫に変身した。芋虫二郎はやたらに大きくなり不気味である。ミカンにはまだ葉がだいぶ残っているが、育ち上がるまでどれだけ食われてしまうのだろうか。昼は今日もオープンサンド。手早く用意ができて、片付けもさっさと終わる。散歩は控えたので、本日は五百歩で階...
View Article(巻二十九)衣更え遠回りして一万歩(佐々木寿万子)
(巻二十九)衣更え遠回りして一万歩(佐々木寿万子)5月17日月曜日眼科へお伴いたす。11時ころ強風のなかをタクシーで帰宅し、コンビニのサンドウィッチで昼食と致した。夕方、雨粒の少し落ちてくるなかを生協へ買い物に行く。鶏むね肉150グラムは明日の親子丼用、他はオープンサンドウィッチのパンと具(ハムとトマト)、私の夕飯用のカツ丼弁当、細君の果物(甘夏と林檎)などであります。本日は三千四百歩で階段は1回で...
View Article(巻二十九)迷惑をかけまいと呑む風邪ぐすり(岡本眸)
(巻二十九)迷惑をかけまいと呑む風邪ぐすり(岡本眸)5月18日火曜日午前中の家事は夕飯の親子丼の下拵え、つまり材料(鶏肉、タマネギ、生椎茸)を切り、煮汁(砂糖大さじ1杯、味醂大さじ1杯、醤油大さじ2杯、出汁150CC)で煮て、卵を落として仕上げる手前まで拵えた。他に昼飯のオープンサンドウィッチの具をカットした。下拵えの洗い物と風呂掃除で11時くらいまでかかった。明日のタクシーの予約完了。午後の散歩は...
View Article(巻二十九)電文のみじかくつよし蕗のたう(田中裕明)
(巻二十九)電文のみじかくつよし蕗のたう(田中裕明)5月19日水曜日芋虫二匹は猛烈にミカンの葉を食いまくっていて、写真の有り様となった。葉からの養分がないので実はならない。ミカンは持ちこたえられるだろうか?午後遅くから細君が左目の手術を受けるので夕方はほとんど家事ができない。午前中に風呂掃除など致す。午前中は電話が繋がらず明日のタクシーの予約できなかったが、昼前にやっと繋がり予約した。午後は眼科にお...
View Article(巻二十九)間髪の言葉もう出ず露の草(渕上千津)
(巻二十九)間髪の言葉もう出ず露の草(渕上千津)5月20日木曜日午前中に左目の術後検査で眼科に同行した。経過は良好らしいが、空気が抜けるまでは良く見えないらしい。右目は見えているが、細かい字はまだ読めないらしい。目に見えし結果が励み草を引く(一寸木詩郷)帰宅してタクシー予約、洗濯、コンビニサンドで昼食、食器洗い。この程度で文句を言ったらバチが当たるが、口うるさい。もっとも彼奴が寡黙になったらその時は...
View Article(巻二十九)冬ごもり厠の壁に処世訓(中神洋子)
(巻二十九)冬ごもり厠の壁に処世訓(中神洋子)5月21日金曜日午前中、細君に同行し眼科に行く。術後二日が経つが細君が期待した早さでは快復していないらしい。その苛々が此方に振られるので困る。お医者さんの話では順調だそうだ。「今はこうだが、次はこうなり、そのうちにこうなり、......」と具体的な快復への道筋の説明を受けたとのことで少し落ち着いたように見受けられる。(“回復”と“快復”とでは意味がちがう...
View Article(巻二十九)船魂を抜きたる船や土用あい(御木正禅)
(巻二十九)船魂を抜きたる船や土用あい(御木正禅)5月22日土曜日二郎虫サナギとなる(写真右上)。三郎虫は二郎虫の一週間くらい後に孵化したから、まだまだ葉っぱを食うのだろう。葉っぱは残り僅かになったが、三郎はサナギになれるだろうか?午前中は洗濯、昼食準備、夕食の下拵え、で終わる。午後は図書館へ行き返却と貸出。猫の最期を読んでおこうと昨日『吾輩は猫である』の貸出しを申込んだ。亀有図書館に在庫があったら...
View Article(巻二十九)葛飾や残る水田の濁り鮒(大竹節二)
(巻二十九)葛飾や残る水田の濁り鮒(大竹節二)5月23日日曜日昼食と夕食の準備、洗濯、毛布干しで午前を終わる。一週間ぶりの好天だから、まあいいか。午後は買い物。午前中立ちっぱなしの動きっぱなしで運動量は十分だ。買い物だけにしたので本日は千歩で階段は1回でした。こうやって、少しずつ足腰が衰えていくのかな。特段のボケはなし。本日の所感-「親鸞について - 梅原猛」...
View Article(巻二十九)車引き車引つつ過ぎにけり(勝海舟)
(巻二十九)車引き車引つつ過ぎにけり(勝海舟)5月26日水曜日午前中は眼科に同行いたした。「手術は成功したが、回復に要する期間には個人差がある。」という答弁に変わったらしい。心配が増えて、苛々増えて、ガミガミが増える。どうか良い結果に終わりますように。あいまいな空に不満の五月かな(中澤敬子)細君は帰りのバスで親切な方から席を譲って頂いた。帰宅して昼食の仕度をいたす。コンビニサンドは嫌だと言い出し、オ...
View Article(巻二十九)分からん句その儘にして冷やかに(田中吉弘)
(巻二十九)分からん句その儘にして冷やかに(田中吉弘)5月27日木曜日小雨が降る中、泌尿器科へ出かけた。先月の採血の結果は、異常なしというか、数値の変動はなしであった。雨天のためか患者は少なく9時半に診察終了。薬局も受付番号3番ですぐに薬を受け取れた。普段より一時間ほど早く、10時に帰宅した。急ぎ来る五月雨傘の前かしぎ(高浜虚子)帰宅して朝食の食器洗い、布団片付け、洗面台の洗浄、昼食の仕度と家事をこ...
View Article(巻二十九)撃たれたる夢に愕く浮寝鳥(高橋悦男)
(巻二十九)撃たれたる夢に愕く浮寝鳥(高橋悦男)5月29日土曜日細君は一日に4回A、B、Cの三種類の目薬を点眼しているが、今朝Aの薬を2回点眼してしまったそうだ。そんなミスは織り込み済みなのだろうが、神経質なものだから直ぐに薬局に電話して騒いでいた。もっとも本物の神経質ならこういうミスはしないだろう。目薬に目玉を回す今朝の秋(森本幸平)拭き掃除、洗濯、昼食の仕度で午前中を終わる。久し振りに納豆を頂き...
View Article(巻二十九)電脳の反乱近しガマ(漢字)が鳴く(畑山弘)
(巻二十九)電脳の反乱近しガマ(漢字)が鳴く(畑山弘)5月30日日曜日朝起きてくると何か一つは体調不良を訴えるが、今朝は便秘を訴えていた。卵サンドを食えば下痢をするし、食わなければ便秘らしい。美食より快便うれし老の秋(佐藤其土)午前中は細君の洗濯手伝い、飯炊き、昼食の仕度、毛布干し、くらいだったのでやや余裕があった。午後は図書館➡リハビリ病院➡生協といういつものコースを歩いた。以前はタバコを吸う目的...
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