(巻三十九)大根のおでんが好きで国憂ふ(堀切克洋)
12月20日水曜日(巻三十九)大根のおでんが好きで国憂ふ(堀切克洋)晴れ。朝家事はなし。細君は記帳に出かけて魚、肉などを買って無事帰宅。やはり駅下のビーンズの八百屋、魚屋の方がよい品が揃っているとの由。年用意はやっぱりバスに乗って駅前まで来ようとのこと。昼飯喰って、一息入れて、散歩。さほど飲みたいわけでもないのに銀座商店街まで歩いて蕎麦屋で飲んだ。途中で「八起」の客の小川翁に会う。翁の後を歩いていた...
View Article(巻三十九)わが命先が見え来し去年今年(稲畑汀子)
12月21日木曜日(巻三十九)わが命先が見え来し去年今年(稲畑汀子)快晴。朝家事は洗濯、ベランダ掃除、掃き掃除、買い物。団地の野良のトイちゃんにたかられて買い物の往復で一袋ずつ献上いたす。餌付けは契約違反だと貼り紙が出ているが、心優しい人は案外居るようで猫は階段下で人が降りて来るのを待ち構えている。昼飯喰って、一息入れて、散歩。図書館前で久しぶりにトモちゃんに会う。覚えていて多少媚びた。一袋。図書館...
View Article(巻三十九)働けば見失ふもの去年今年(稲畑汀子)
12月22日金曜日(巻三十九)働けば見失ふもの去年今年(稲畑汀子)快晴。朝家事は特になし。義妹が土産品の黒酢を届けにきてくれた。昼飯喰って、一息入れて、散歩に出かけた。昨晩、寝床の中で、ふと寿司が食べたくなった。とて、寿司屋でつまむほどの意気込みも金もない。そこで白鳥生協に歩いて、イートインで2割引きになっていた寿司をノンアルで頂いた。締めて700円ほど。十分満足である。途中でアロエの花を一撮いたし...
View Article(巻三十九)一病は一病として年酒酌む(島谷征良)
12月23日土曜日(巻三十九)一病は一病として年酒酌む(島谷征良)快晴。朝方やや冷え込む。やや冷え込むがまだ窓際の席に座ってコチコチできるほどの冷え込みであり、寒中の寒さではない。朝家事は洗濯、掃除機がけ、買い物。昼飯喰って、一息入れて、散歩。焼きうどんが食いたくなり白鳥生協に行ったが、焼きうどんも焼きぞばもなし。クロちゃんを愛撫して帰宅。豚肉を焼く。再聴。BBC, Word of Mouth,...
View Article随筆筆写控え帳
随筆筆写控え帳 随筆筆写控え帳 「フランス座にいた、或る男 - 玉袋筋太郎」キッドのもと から「フランス留学 - 水道橋博士」キッドのもと から「踊り場の光景 化粧・衣装 - 佐々木幹郎」大正=歴史の踊り場とは何か から「人生居候心得 - 種村季弘」筑摩書房 人生居候日記 から「いずれの山が天に近き(抜書) - 池澤夏樹」新潮文庫 母なる自然のおっぱい から「風景(抜書) - 池澤夏樹」新潮文庫...
View Article(巻三十九)アイデアの浮かんでは消え明易し(持永真理子)
12月24日日曜日(巻三十九)アイデアの浮かんでは消え明易し(持永真理子)曇り。家事はなし。俳壇が届き、以下を書き留めた。生き方を師走の街に見られけり(北村純一)簡単に見えてなかなか冬構(山下しげ人)夢のあと厠へいそぐ寒きびし(小谷恒夫)昼飯喰って、一息入れて、散歩。図書館で返却し、稲荷に参詣。コンはいたが満腹のようで首をもたげただけ。そこから可愛いクロちゃんを訪ねて、生協で駄菓子を買って帰宅。お定...
View Article「生命のキーワード 動的平衡 - 福岡伸一」ちくま科学評論選 から
「生命のキーワード 動的平衡 - 福岡伸一」ちくま科学評論選 から 生命は、絶え間なく少しずつ入れ替わりながら、しかし全体としては統一を保っている。シェーンハイマーは、これが「生きている」ことの最も大切な側面だ、と考えた。彼の言葉によれば、生命とは「dynamic...
View Article(巻三十九)小刻みに踊る湯豆腐一人酒(藤井瑠里美)
12月25日月曜日(巻三十九)小刻みに踊る湯豆腐一人酒(藤井瑠里美)快晴。朝家事は洗濯、台所換気扇のフィルター交換、掃き掃除、布団干し。彼奴が喉が痛いとうるさい。医者に行くつもりらしいが、その前にコロナの試薬でコロナではないとの身の証しをしたいらしい。それで備蓄の試薬を取り出したが使い方が解らないらしく、買い物求めた薬局に電話をして教えてもらっていた。試薬もちゃんと使わなければ陰性だろう。当てにはな...
View Article(巻三十九)逆風といふ春風だってあるだろう(渡辺まさる)
12月26日火曜日(巻三十九)逆風といふ春風だってあるだろう(渡辺まさる)快晴。朝家事はなし。暇潰しに顔本に、《昨日はブログ「随筆筆写」に27人の方が訪れ、37の筆写にアクセスがあった。アクセスのトップは「偶然 ー 里見弴」朝夕 感想・随筆集 講談社文芸文庫...
View Article(巻三十九)晩秋や斜めに帰る運動場(野副豊)
12月27日水曜日(巻三十九)晩秋や斜めに帰る運動場(野副豊)晴れ。朝家事は洗濯と掃き掃除。角川俳句十二月号を捲り、又一つ越えぬ此世の年の果(古山丈司)他言即斬首の掟茸採(三村純也)浅草や夜長の町の古着店(永井荷風)気がのらぬ糸瓜を育て小学生(岡田由季)を書き留めた。昼飯喰って、一息入れて、散歩というよりはウエルシアへ雑貨を買いに出かけた。買ったもの髭剃り、髭剃りfoam、風呂洗剤、電池、消臭剤、ト...
View Article(巻三十九)嫁がぬと葡萄の種を庭に吐く(松村正之)
12月28日木曜日(巻三十九)嫁がぬと葡萄の種を庭に吐く(松村正之)曇りのち晴れ。朝家事はなし。細君は今日から9時開店になった生協へ出かけて、正月の食材などを仕入れ、花も買って帰る。昼飯喰って、一息入れて、街の様子を見に行く。駅前に正月飾りの露店は出ていたが、他は特に年の瀬らしさはなし。飲み屋の前に貼り出されていた営業日告知を見るに大晦日は勿論、三十日も店を閉めるところが多い。蕎麦屋寿々喜で早めの年...
View Article(巻三十九)独り居の二軒並びのそぞろ寒む(西村泉)
12月29日金曜日(巻三十九)独り居の二軒並びのそぞろ寒む(西村泉)晴れ。朝っぱらから牛乳の拡販員がお見えになった。もちろんドアなど開けはしない。しかし逆恨みも避けたいのでパンフは新聞受けに入れて置いて下さいとインターホン応対した。サンプルをドアの横に置いていくと言うので、それは勘弁して貰った。安否確認を含めてのサービス提供のようだが、まだ二人だし。しかし、飛込みの営業ではなくピンポイントでピンポー...
View Article(巻三十九)一生をつまんで語る夜長かな(塙ひさ)
12月30日土曜日(巻三十九)一生をつまんで語る夜長かな(塙ひさ)曇り晴れ。朝家事は特になし。細君は生協に出かけた。私も買い残しを買いに出かけ、往きに団地の野良“トイちゃん”にスナックをふるまう。復りに通りかかると猫姐さんが食事を与えていた。猫好き同士笑顔で会釈いたす。で、昼前にゴミ出しで下りたら猫が待ち構えていた。いつもは財布にスナックを一袋入れてあるのだが、今日はそれを忘れた。猫の奴、声を絞って...
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