(巻三十二)連れられて詫び云ひ歩く月夜かな(内城道興)
(巻三十二)連れられて詫び云ひ歩く月夜かな(内城道興)3月4日金曜日曇り時々晴れで気温は上がらず、陽は射さず。それでも洗濯物は外に干しておいた。花瓶のチューリップは今が盛りだ、見事なものだ。チューリップ明るい馬鹿がなぜ悪い(ねじめ正一)午後は歯科に行く。治療はなくお掃除だけであるが、インプラントは保険が効かず1本につき200円だそうだ。領収書をみると5本で1000円となっていたが、確か4本しかなかっ...
View Article(巻三十二)忘年の駅乗り過ごす為体(ていたらく)(高澤良一)
(巻三十二)忘年の駅乗り過ごす為体(ていたらく)(高澤良一)3月5日土曜日細君が生協に出かけて、帰りに寄った化粧品屋さんで目にとまった店主作成の俳画のことを話してくれた。絵も字も美しい作で俳句は子規の“たけのかがどうのこうのという句だったわ”とのこと。ネットで調べたら「筍や目黒の美人ありやなし」が出てきた。それを申すと、“それそれ、美人も出てきていたわ。”とのことでした。蒟蒻のさしみもすこし梅の花(...
View Article(巻三十二)本棚のどこかに悪書大西日(寺井谷子)
(巻三十二)本棚のどこかに悪書大西日(寺井谷子)3月6日日曜日掃除機がけと洗濯のほかに台所の換気扇のフィルター交換を致した。午後の散歩は近所の紅梅の探梅といたした。URの梅は都住の梅に比べてどうも元気がない。紅梅のおづおづと咲き未知の老(鍵和田ゆうこ)俳壇からは、軸足に命を懸けて雪下ろし(星野暁)男らの知らぬ女の春の昼(大谷和三)を書き留めた。『巻四十四立読抜盗句歌集』の百余句をコピペで表に移した。...
View Article(巻三十二)なすな恋波止場のケーキ評論家(徳重千恵子)
(巻三十二)なすな恋波止場のケーキ評論家(徳重千恵子)3月7日月曜日細君は歯科に出かけたので午前中は独りで過ごす。先ずポルノ、次いで句帳の整理、さらにBBCの書き取りで心を縛る。句帳の整理というのはある詞に関連する句を結び付けておくことで、例えば「蛍」なら、今生の狂ひが足らず秋蛍(手塚美佐)16頁死なうかと囁かれしは蛍の夜(鈴木真砂女)21頁たましいのたとえば秋のほたるかな(飯田蛇笏)水割の水を濃い...
View Article(巻三十二)恙なくこの身ありたし福寿草(永見嘉敏)
(巻三十二)恙なくこの身ありたし福寿草(永見嘉敏)3月8日火曜日写真は昨日撮ったもの。昨日、ふと顔本の英会話喫茶の広告を開いてしまったら、英会話教室の広告だらけになってしまった。人工知能かも知れないが、もう少し知恵がないものだろうか?どこも月一万円くらいに費用を設定しているらしい。今の世の中podcast.tube.など等々あり読む、聴くは金を遣わずいくらでもできる。が、時間を遣わずに英語を習得する...
View Article(巻三十二)諌めつつ繋ぎ居にけり猫の恋(炭太祇)
(巻三十二)諌めつつ繋ぎ居にけり猫の恋(炭太祇)3月9日水曜日確定申告に税務署に出かけた。ネットでも申告できるが、年に一度立石近くの中川沿いを歩くのもよいものだ。8時半過ぎに税務署に到着し、入場整理券(66番)を頂く。9時半からの枠になるので小一時間ある。直ぐ裏にある中川の堤防に出て、水際沿いの遊歩道に下りて、ベンチに座り間近にある川面など眺めて、無常だなあと感慨に耽る。https://nprthe...
View Article(巻三十二)われの持つうぬぼれ鏡けらが鳴く(阿部優子)
(巻三十二)われの持つうぬぼれ鏡けらが鳴く(阿部優子)3月10日木曜日生協に出かけた細君が戻ってきて「ウグイスの囀ずりを聞いたわ。」と嬉しそうに告げた。メジロは頻繁に見かけるので、ウグイスが居ても不思議はないが、やはりウグイスが居てくれるのは嬉しいものだ。洗濯物を干しながら見下ろすと紅梅が盛ではないか!鶯のけはひ興りて鳴きにけり(中村草田男)午後の散歩は葛飾野高校、修徳学園、亀青小学校、リハビリ病院...
View Article(巻三十二)猫の子のひとり遊びを見てひとり(細川加賀)
(巻三十二)猫の子のひとり遊びを見てひとり(細川加賀)3月11日金曜日今世紀初頭に建てられたガードの緩い集合住宅なので訪問販売はやり放題である。入口には販売・勧誘のための立ち入りは禁止の旨の掲示をしているが、お呪いのようなもので今朝もお一人が入り込んできた。何とか共済の勧誘で若いと思われる声の女性がベルを押した。我が家では基本的に二人対応なので二人でインターフォンの前に立ち、私が「おはようございます...
View Article(巻三十二)右の眼に左翼左の眼に右翼(鈴木六林男)
(巻三十二)右の眼に左翼左の眼に右翼(鈴木六林男)3月13日日曜日細君が生協へ行き、ついでにフリージアを買って帰った。今日の俳壇からは、春待つや家族の回る洗濯機(藤本秀機)雑炊やついと現る鍋の底(小山公商)を書き留めた。家電製品はだいたい書き留めてあるが、三種の神器の一つ、洗濯機が揃っていなかったのでありがたく書き留めた。雑炊の句では“つい”という詞を教えていただきありがたく書き留めた。老木の心尽し...
View Article(巻三十二)何するも大安吉日四月馬鹿(山中麦とん)
(巻三十二)何するも大安吉日四月馬鹿(山中麦とん)3月14日月曜日自室の拭き掃除をしていたら、鶯が鳴いているよ!と細君が喚[わめ]く。ベランダに出てみると囀ずりの尻尾だけを聞けた。暫く再演を待ったが、鶯や待てどおかわり出し惜しみ(拙句)であった。今日は24度まで気温が上がるとのことだが、確かに暖かい!11時ころ長袖の下着を脱いだ。今日は午後3回目の接種をすることになっていて重ね着は避けたいところであ...
View Article(巻三十二)菜の花や仏滅といふしづかな日(豊長みのる)
(巻三十二)菜の花や仏滅といふしづかな日(豊長みのる) 3月15日火曜日夜中に左腕の接種したところが腫れてきた。何もしなければ痛くはないが、圧したりすれば痛い。比較すれば、今のところ1回目よりは重く、2回目よりは軽い。熱は出ていない。細君はコレステロールの検査に出かけて行き、静かな午前となる。彼奴の居ない静かなときには書き取りで過ごすのが一番だ。BBC Crowd Science Would my...
View Article(巻三十二)評判のケーキの店や花水木(山縣輝夫)
(巻三十二)評判のケーキの店や花水木(山縣輝夫)3月16日水曜日FM葛飾の長寿番組「きしゃぽっぽ」を聴きながら寝た。新幹線のダイヤ改正の特集だ。乗客の減少で減便や編成の縮小が半端ではないらしい。それでも走ってくれるのだ。https://nprtheeconomistworld.hatenablog.com/entry/2020/09/25/084819寝る前にKitKatでカティー・サークをショッツ...
View Article(巻三十二)山姥の目敏く土筆見つけたり(沢木欣一)
(巻三十二)山姥の目敏く土筆見つけたり(沢木欣一)3月17日木曜日わが家に関しては地震の被害はないようだ。停電も断水もない。ありがたいことである。夕方Cesarさんから地震の見舞いを頂く。午後はアリオのヨーカ堂へ裾を摘めてもらったチノパンを受け取りに行く。途中の桜通りの木蓮を愛でて一撮いたした。チノパンを受け取り、細君が急に思いついた卓上ガスコンロの下見をする。四千円から五千円だな。帰りは駅前に歩き...
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