(巻三十二)黒帯の猛者なりしとはちやんちやんこ(木嶋朗博)
(巻三十二)黒帯の猛者なりしとはちやんちやんこ(木嶋朗博)2月17日木曜日細君にも3回目の通知が届き、1回目、2回目を射ってもらったクリニックに予約の電話していた。だいぶこなれてきたようで、6ヶ月後以降の希望日に直接来院してくださいとのことだそうだ。続いて、郵便物の転送願いをしたためた。転居して5年になり、さすがに転送されてくる郵便物はなくなったが、念のためだそうだ。午後は生協までにした。風が強く、...
View Article(巻三十二)風筋を掴み滑空冬鴎(高澤良一)
(巻三十二)風筋を掴み滑空冬鴎(高澤良一)2月18日金曜日掃除機をかけて、洗濯をして、毛布を干す。心の安らぎを得るには体を動かすのが何よりだ!洗濯機の横に着けてある吸盤付きタオル掛け棒の吸盤が効かなくなり、つまり吸い着かなくなり使い物ならなくなった。プラスチックの吸盤が硬化したのだろう。2ヶ所で留めているうちの1ヶ所がポトリと落ちる。2ヶ所一遍に効かなくなりポトリと落ちればよいのだが、片方だけが効か...
View Article(巻三十二)地吹雪や絶版の書が店先に(辻桃子)
(巻三十二)地吹雪や絶版の書が店先に(辻桃子)2月19日土曜日雨水だそうだ。まだ雨は降りだしていないが予報では3時ころから雨らしい。細君はウエルシアと生協に出かけた。11時過ぎからFM葛飾に固定しているダイヤルをNHK第一放送に合わせた。机上の発電機能付き防災ラジオはダイヤル選局なのだ。今日は俳句で池田澄子氏が登場されるので聴いてみることにした。先ずお声がお若い!俳句の方ではクタバリそこないのような...
View Article(巻三十二)何んだ何んだと大きな月が昇りくる(時実新子)
(巻三十二)何んだ何んだと大きな月が昇りくる(時実新子)2月21日月曜日風生氏の文章を誤写して載せていて慌てて直したが、まだあるかも知れない。あるだろうが仕方がない。空は青く陽も射しているが冷たい風が強く毛布も洗濯物もベランダに出せず。午後は風はあったが散歩に出て、久しぶりに高校コースを歩いてみた。葛飾野・修徳両校ともグランドに人影なし。生協に寄り、言い付けの米2キロとミリン一瓶を買い帰宅いたした。...
View Article(巻三十二)メモに書く句句帳に書く句春惜しむ(後藤比奈夫)
(巻三十二)メモに書く句句帳に書く句春惜しむ(後藤比奈夫) 2月22日火曜日 細君は美容室に出かけて行き、独りの午前を無為に過ごす。無為其の一はポルノ鑑賞で、これに一時間ほど費やす。最近は即物的なところより、演技で騙されているのかも知れないが、アクメ顔イキ顔に興奮を覚える。青梅に眉あつまれる美人哉(蕪村)無為其の二。昨日から取り組み始めたディクテーションで、BBC Money Box The...
View Article(巻三十二)立春の水が動かすホースかな(野住朋可)
(巻三十二)立春の水が動かすホースかな(野住朋可)2月23日水曜日今日は休日で雀が静かだと細君がお越しに来て云う。その寝坊雀の落とし物を濡れテッシュで拭き取り、毛布を干した。風はあるがよい陽が射している午前である。午後は軽く散歩してウエルシアでトレペー、風呂洗剤、石鹸、ごみ箱用脱臭剤、歯間ブラシを買う。帰り道、名を知らぬ木に白い花が咲いているのを見留めて一撮いたした。願い事-生死直結で叶えてください...
View Article(巻三十二)コンビニに現世のすべて冬の暮(高野ムツオ)
(巻三十二)コンビニに現世のすべて冬の暮(高野ムツオ)2月24日木曜日携帯麻雀のせいか、血圧が上限値まで上がってしまった。眼の疲れや肩凝りはない。ゲームと云うのは他の事を考えなくするので、その点では心を楽にしてくれる。洗濯を致すが風が強くて外には干せず。午後の散歩も生協往復でお仕舞いにした。帰り道、消火器の取り替え作業をみとめた。こういうところがちゃんとしていて安心だ。ただし、自分で操作して消火活動...
View Article(巻三十二)いささかの貯へもあり年の暮(石川つや)
(巻三十二)いささかの貯へもあり年の暮(石川つや)2月25日金曜日天気はよい。気温は12度まで上がると伝えている。4部屋の掃除機がけと毛布・布団干しを致す。いざ脳を拘束せねばという時のために携帯麻雀は控えた。散歩日和かと歩きはじめたが中川の土手を歩くほどの好条件ではなかったので都住、図書館、曳舟川、駅前のコースを採り、都住の苦労猫に一袋振る舞う。だいぶ近寄るようになった。曳舟川公園では保育園児の遠足...
View Article(巻三十二)初夏や豚汁旨き牛丼屋(南十二国)
(巻三十二)初夏や豚汁旨き牛丼屋(南十二国)2月26日土曜日かなり暖かくなりありがたい。血圧も120を切る数値が出る。洗濯のあと、敷居の滑りが良くないので掃除をせよ、と下命を受けた。吹き寄せた砂を歯ブラシと端切れで除去したが滑りがイマイチなので潤滑剤を吹き付けてみた。滑りはそれほど改善せず。潤滑剤が室内のフローリングに飛散したのでそこがツルツルと滑るようになり年寄りにはちょっと危険な状態となった。叱...
View Article(巻三十二)下魚を焼く煙なり天の川(小澤實)
(巻三十二)下魚を焼く煙なり天の川(小澤實)2月27日日曜日蛇口を十分に絞めずに寝たらしく、朝から叱られた。朧夜の音生む蛇口絞めなほす(福永耕二)滑るフローリングの雑巾がけを続けているが、まだツルツルする。俳壇から、探梅を終へて一句もなかりけり(岸下庄二)あたりまへのものの旨さよ周平忌(萩原行博)手鏡にわが死顔の夜寒かな(宮本正章)を書き留めた。午後は角川俳句2月号ほかを借りに図書館へ出かけた。風向...
View Article(巻三十二)本棚に決まる本の座福寿草(津川絵理子)
(巻三十二)本棚に決まる本の座福寿草(津川絵理子)2月28日月曜日細君は気晴らしに金庫の点検に出かけた。私は机で昨日借りた角川俳句2月号を捲り、俳人筋からは秋霖や覚めぬ眠りという眠り(宇多喜代子)行つたかも知れぬバス待つ春夕べ(茶谷静子)水温むわが町知らぬことばかり(大元祐子)花開くよきことのみを日日の糧(加藤耕子)投稿句からはそのうちに捨つる木の実を拾ひけり(中島正則)身に入むや身をはなれゆく身の...
View Article(巻三十二)組織論のどこかすえいてゆきのした(寺井谷子)
(巻三十二)組織論のどこかすえいてゆきのした(寺井谷子)3月1日火曜日とある日の遠いところの水温む(角川春樹)月初の簡単床屋は混むようだ。10時開店の30分後に覗いたが4人待ちであった。麻雀でもしながら待とうかとWi-Fiに繋いだがerrorで遊べない。床屋というところはラジオを鳴らしっぱなしにしているところだから苛々する。それも文化放送あたりらしく下らない駄弁りばかりで、それが耳に届いてしまえば一...
View Article(巻三十二)パソコンにあそばれている秋の夜(石川正尚)
(巻三十二)パソコンにあそばれている秋の夜(石川正尚)3月2日水曜日細君が生協へ出かけ、チューリップと麦も買って帰った。難しく考えないで麦青む(深町明)午後の散歩は蓮光寺への月詣りにして、都住、図書館、曳舟川を経て山門へ。山門脇の掲示板には先月の境内掲示板の御言葉が使い回して貼ってあった。境内の掲示板の作を一撮致した。大谷派の本山か東京支部から下達された御言葉を掲出しているらしいが、上がサボったのか...
View Article(巻三十二)川と海どこで折合ふ時雨虹(佐藤績麻)
(巻三十二)川と海どこで折合ふ時雨虹(佐藤績麻)3月3日木曜日こころもち向き合ふやうに雛飾る(仁平勝)雛は飾って御座らんが、気持ちとしてはそんなところだ。その細君は気晴らしに高校の級友に電話して駄弁っていて、私は昨日の続きの書き取りを始めた。ポルノビデオも麻雀も初めのうちは暇潰しになるが、長持ちはしなかった。詰め将棋もやってみたが、センスがない上に無い頭を使うので疲れる。老後の一人でできる趣味(暇潰...
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