(巻二十五)鍋焼の屋台に細き煙出し(富永ひさし)
(巻二十五)鍋焼の屋台に細き煙出し(富永ひさし) 3月29日日曜日 どうしても積もる積りの春の雪(塚本一夫) 場末では雨で始まり雪に変わった。...
View Article(巻二十五)敬礼の上手と下手は生まれつき(藤後左右)
(巻二十五)敬礼の上手と下手は生まれつき(藤後左右)3月30日月曜日よく眠れた!久しぶりだ。よく眠れたことには感謝するが、目覚めてしまったことは残念である。こときれてゐればよかりし春の夢(上田五千石)あたしがいなくなっても誰も困りも悲しみもしない。細君は年金収入が減るが制度が存続していて、世の中がひっくり返らなければなんとか生きていけるだろう。制度が破綻して世の中がひっくり返ればあたしが生きていよう...
View Article1/2「ポスト大衆社会論の構図 - 上野千鶴子」ちくま学芸文庫 〈私〉探しゲーム(欲望私民社会論) から
1/2「ポスト大衆社会論の構図 - 上野千鶴子」ちくま学芸文庫 〈私〉探しゲーム(欲望私民社会論)...
View Article(巻二十五)無駄足と云はず乏しき梅を見る(小路紫峡)
(巻二十五)無駄足と云はず乏しき梅を見る(小路紫峡) 4月1日水曜日 (桜)花は今日で見納めか?外出せず。 散らば散れ花こそ春の物狂(正岡子規) 宮藤官九郎氏も罹患したと報道されていた。記事によれば、同じような基礎疾患があるらしい。 誰もみなはじめは風邪と思ふらし(加藤静夫) 長生きをしたいわけではないが、苦しみたくはない。眠るが如くが願いだ。動向注視。...
View Article2/2「ポスト大衆社会論の構図 - 上野千鶴子」ちくま学芸文庫 〈私〉探しゲーム(欲望私民社会論) から
2/2「ポスト大衆社会論の構図 - 上野千鶴子」ちくま学芸文庫 〈私〉探しゲーム(欲望私民社会論) から...
View Article(巻二十五)日脚伸ぶ指しては戻す詰め将棋(漁俊久)
(巻二十五)日脚伸ぶ指しては戻す詰め将棋(漁俊久) 4月2日木曜日 (散歩と買物) 風は強いがまだ本格的な花吹雪にはなっていないようだ。コンビニの外のベンチで珈琲を喫した。 花吹雪あびて振り切る恋もあり(平松うさぎ) 珈琲ができるまで側にある新聞ラックの見出を眺めたが、まったくよろしくないなあ。 ぴったりとしめた穴だらけの障子である(尾崎放哉)...
View Article(巻二十五)サルビアを咲かせて老後の無計画(菖蒲あや)
(巻二十五)サルビアを咲かせて老後の無計画(菖蒲あや) 4月3日金曜日 (細君)毎朝六時半に起き出す。お通じの時間が決まっているようで揺るがない。あたしとしても定時にゴトゴトし出すと今日も昨日と同じように始まったと安心する。 無表情同じ時刻に水を打つ(竹内宗一郎)...
View Article「日本一塩煎餅〈鉄道省事務官・石川毅氏の話〉 - 子母澤寛」中公文庫 味覚極楽 から
「日本一塩煎餅〈鉄道省事務官・石川毅氏の話〉 - 子母澤寛」中公文庫 味覚極楽 から...
View Article(巻二十五)かうしては居れぬ気もする春炬燵(水田信子)
(巻二十五)かうしては居れぬ気もする春炬燵(水田信子)4月4日土曜日(散歩と買物)バスマットを敷物代わりにして暖房器具を載せている。そのバスマットが汚れたので交換用(敷物用)バスマットと角3型の封筒を買いに生協の上にある衣料品店と百均に出かけた。...
View Article(巻二十五)黄泉平坂(ヨモツヒラサカ)一騎駆けゆく花月夜(角川春樹)
(巻二十五)黄泉平坂(ヨモツヒラサカ)一騎駆けゆく花月夜(角川春樹)4月5日日曜日天気も悪く、外出を自粛いたした。つまり散歩をサボった。(去年の写真)午前中に洗濯し、午後はしっかりと昼寝をした。朝日俳壇咳をしたら人目(中村幸平)高山れおな氏がこの句を選んでいた。パロディーもありか? 暇潰しはBBCで、Food ChainCoronavirus: Where did all the food...
View Article(巻二十五)ものわかりよくて不実や泥鰌鍋(佐藤鬼房)
(巻二十五)ものわかりよくて不実や泥鰌鍋(佐藤鬼房)4月6日月曜日ミカンの鉢植えを買い日々水をあげている。買い求めたときに花屋さんから一年経つと成長して6号の鉢では収まらなくなるので、春には8号に移し替えるように云われていた。春が来て、さて困った。今まで土いじりなどしたことはない。自分で出来ることは百均で8号の鉢を買うことぐらいで、土さえ買えない。いわんや植え替えなどとてもとてもである。細君がその花...
View Article(巻二十五)にんげんは面白いかと冬の猫(矢島渚男)
(巻二十五)にんげんは面白いかと冬の猫(矢島渚男)4月7日火曜日今は面白くないが、面白いときはあった。今は面白くないが、閑居して心静かである。面白くはないが静かなのは悪くはない。ここまで来ると、面白いことは要らない。この閑寂のうちに終わりたいと願っているが、そううまくは運ばないだろうと悲観的になっている。団地のゴミ置き場の後ろに団地の婆さんから餌をもらって生きている野良がいる。しかし野良よ、婆さんが...
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