(巻三十二)おいそれと買手のつかぬ山笑ふ(境惇子)
(巻三十二)おいそれと買手のつかぬ山笑ふ(境惇子)1月18日火曜日細君は内科に検診に出かけた。午前11時まで独りの時間を過ごす。不善もマンネリ化して暇潰しにならない。Crowd Science Why do we get...
View Article(巻三十二)そぞろ寒捨つべき上着なほ着古し(高澤良一)
(巻三十二)そぞろ寒捨つべき上着なほ着古し(高澤良一)1月19日水曜日黴が生える季節ではないが、箪笥の中の礼服、ジャケットなどを出して風を通した。礼服などもう着ることはなかろう。義理を欠くことが養生遅々と春(田畑美穂女)午後、散歩には出たが流行り病が加速していることもあり、小遣いを遣い過ぎであることもあり、モツで一杯を我慢して生協でゴマ煎餅を買って我慢した。先が分かっていれば我慢などしないのだが、ま...
View Article(巻三十二)チョコレートひとつ含みて日向ぼこ(古舘和夫)
(巻三十二)チョコレートひとつ含みて日向ぼこ(古舘和夫)1月21日金曜日細君が生協の花屋さんで八重のチューリップの蕾を2本とカーネーションを1本買ったところ、チューリップは開くとこうなるんですよ、と開いたチューリップを1本おまけにくれたそうである。開いてしまって売り物にならなくったのをくれたのだろうが、よくぞ来てくれた。花閉づる力の失せてチューリップ(曽我鈴子)情報通の義妹からコロナ接種の情報が入り...
View Article(巻三十二)向き合ひて恋めく卓やレモネード(本間尚子)
(巻三十二)向き合ひて恋めく卓やレモネード(本間尚子)1月22日土曜日朝、血圧を測っていたら電池が切れた。血圧計は単4を4本使い、1ヶ月位で寿命となる。電池切れの前の値が135-85で電池を入れ換えて測ったら120-75と出た。血圧計もあまり当てにならない。そして電池の備蓄が68本に減った。土曜日の午前中は家事である。諦めている。先ず掃除機がけを四部屋、洗濯、毛布・布団・マットレス干し、昼飯の支度、...
View Article(巻三十二)黒猫の冬の目にあるニヒリズム(日原正彦)
(巻三十二)黒猫の冬の目にあるニヒリズム(日原正彦)1月23日日曜日風はないが、どんよりとした冬空の午前で毛布、布団は干せず。朝日俳壇を持ってきてくれたが、書き留めたくなる句はなし。写真は最近撮った黒猫だ。毛並みもよくて野良ではないように見受けられた。散歩日和では全くないが、午後気分転換に町内を一回りして生協でどら焼3個と特売に出ていたヤマザキのウグイスパン2個を買った。自己のためのみにウグイスパン...
View Article(巻三十二)カステラの語源に諸説秋高し(川崎展宏)
(巻三十二)カステラの語源に諸説秋高し(川崎展宏)1月24日月曜日洗濯物を干していると聞きなれぬ囀ずり?下の垣根の中をメジロらしきがチョロチョロと枝を伝っていた。囀やどんな鳥かとみな仰ぎ(深見けんじ)曇天・微風の中を午後の散歩をいたした。図書館コースにして都住の猫に愛想を振りまく。タキシード猫だったのでいつもの奴かと思ったら違った。いつもの奴が後から現れたが猫の仁義か強弱か遠巻きにして近寄らない。水...
View Article(巻三十二)借家の天井低き暑さかな(正岡子規)
(巻三十二)借家の天井低き暑さかな(正岡子規)1月25日火曜日今朝もメジロらしきが囀ずる。双眼鏡を持ってベランダに出て焦点を合わせた。ウグイス色で目の周りが白い。メジロだろう。数羽居るらしく囀ずりが重なる。午後といっても4時に歯医者に入る。前歯の差し歯と左奥歯の被せと右奥歯のエックス線で小一万となった。命を繋ぎ留めるには金が掛かる。借家といえば、ここに住んで2月で満五年だ。敷金礼金保証人なしが売りの...
View Article(巻三十二)ガマ(漢字)あるく自己顕示して自己嫌悪(川口裕敏)
(巻三十二)ガマ(漢字)あるく自己顕示して自己嫌悪(川口裕敏)1月26日水曜日今日の午後は水道の修理があるかもしれないから家に居てくれというので午前中に図書館に出かけた。予約本の受け取りと角川俳句1月号を借りようと出かけた。角川俳句は25日が発行日で、最新号が届くと前月号の貸出しが可能になる。が、すでに貸出しされてしまったらしい。雑誌閲覧室は満室でしたが、会話はないから感染率は低いのかもしれない。帰...
View Article(巻三十二)西吹けば東にたまる落葉かな(蕪村)
(巻三十二)西吹けば東にたまる落葉かな(蕪村)1月27日木曜日無気力、怠惰な今日この頃で、今朝も怠惰で無気力だ。OB会の会報新年号が来て各氏の簡単な近況と挨拶が生の形で、つまり事務局に返信された短冊をそのまま貼り付けた形で、掲載されていた。超高齢者の手書きとなるとお歳を召されたなあと思うものもあるが、どうだと威張っているとも思える。つちふるや嫌な奴との生きくらべ(藤田湘子)後期だと概ねまだ生きてます...
View Article「本の話だとすぐ古本屋歩きのことになる - 植草甚一」日本の名随筆別巻72古書 から
「本の話だとすぐ古本屋歩きのことになる - 植草甚一」日本の名随筆別巻72古書 から1...
View Article(巻三十二)北が吹き南が吹いて暮るる春(臼田亞波)
(巻三十二)北が吹き南が吹いて暮るる春(臼田亞波)1月29日金曜日メジロがチョロチョロしているのでそろそろ梅がよろしいのかと近寄ってみたが、ここの白梅はまだ蕾である。それを一撮した。寒禽の取り付く小枝あやまたず(西村和子)いいニュースも悪いニュースもニュースは聞きたくないと予て申しているのにラジオのニュースの受け売りをするので“黙つてくれ!”と申した。ニュースなきラジオに合わせ冬籠り(拙句)なのであ...
View Article(巻三十二)河童屁の水泡浮ぶや夏柳(安斎桜カイ子)
(巻三十二)河童屁の水泡浮ぶや夏柳(安斎桜カイ子)1月29日土曜日Happy weekend.Follow these simple and Valid principles 1. Make Peace with your Past so it doesn't spoil the Present.2. What others Think of you is None of your...
View Article(巻三十二)炉話の身の振り方に及びけり(北村仁子)
(巻三十二)炉話の身の振り方に及びけり(北村仁子)1月30日日曜日洗濯をいたす。11時ころベランダへ出て干したが、もう雀やメジロや他の小鳥はいない。俳壇は今週も書き留めたくなる句なし。選者はまだ三人体制だ。稲畑氏の後任にはどなたが就くのだろうか?虚子系で女性ということになるのだろうか?女性はまず間違いないだろう。すべからく火種は人事鳳仙花(戸恒東人)午後の散歩は図書館と生協までにした。風は無いが曇り...
View Article(巻三十二)四天王憤怒す百舌もまた叫ぶ(水原秋桜子)
(巻三十二)四天王憤怒す百舌もまた叫ぶ(水原秋桜子)1月31日月曜日新聞と雑紙類を集積場に運ぶ。とにかく此処はゴミをきちんとやってくれるのありがたい。管理費は六千円だが、廊下階段の掃除を含めて環境メンテナンスもしっかりしているので文句はない。廃品に聖書も括る冬の靄(池田康)今朝は、風呂場の排水口の掃除もした。12月、1月と掃除をサボったので湯垢で網が赤茶けてきていた。パイプ洗浄剤を流し入れてあとは様...
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