(巻三十二)北が吹き南が吹いて暮るる春(臼田亞波)
1月29日金曜日
メジロがチョロチョロしているのでそろそろ梅がよろしいのかと近寄ってみたが、ここの白梅はまだ蕾である。それを一撮した。
寒禽の取り付く小枝あやまたず(西村和子)
いいニュースも悪いニュースもニュースは聞きたくないと予て申しているのにラジオのニュースの受け売りをするので“黙つてくれ!”と申した。
ニュースなきラジオに合わせ冬籠り(拙句)
なのである。
行員が電算をいじってちょろまかしをしたので念のため残高の確認をしてくださいという本物らしい通知が届いて、細君は駅前支店のATMへガチャコンをやりに出かけた。とにかく何にでも反応してチョコマカチョコマカしている。区役所から健康保険の療養費三千円程の戻しがあると本物らしい通知がきた。これにも反応してチョコマカチョコマカしている。詐欺師にやられるのは直ぐに反応してしまう人だそうで、BBCの詐欺からの防衛アドバイスはDon't react, but refrainだった。
BBC MoneyBox The psychology of fraud
https://www.bbc.co.uk/programmes/m0004dvg
やっとお昼寝してくれたので、その間に予約していた角川俳句の1月号が届いたので図書館に出かけた。
1月号だから著名な先生方の年頭挨拶句が並んでいたが、高野ムツオ氏の一句だけ書き留めた。
あとは、投稿句で秋の句だ。
晩節の無為こそ佳けれ栗御飯(秋山具輝)
風鈴の舌をなくして秋に入る(山本春海)
死に方を思ふ齢やちちろ鳴く(景山薫)
簡単な買物ひとつ夕涼み(中村せつ)
爪切れば死後へ飛ぶなり寒燈(高野ムツオ)
行き帰りに都住の猫たちに愛想を振りまき、スナック二袋20粒を振る舞う。
願い事-生死直結で叶えてください。コワクナイ、コワクナイ。
時ものを解決するや春を待つ(高浜虚子)
春まで待たなくてもいいです。子規ではないけれど、突然に来て頂けるならいつでもいいです。
『墨汁一滴-正岡子規』
https://nprtheeconomistworld.hatenablog.com/entry/2020/06/18/083027