(巻三十二)チョコレートひとつ含みて日向ぼこ(古舘和夫)
1月21日金曜日
細君が生協の花屋さんで八重のチューリップの蕾を2本とカーネーションを1本買ったところ、チューリップは開くとこうなるんですよ、と開いたチューリップを1本おまけにくれたそうである。開いてしまって売り物にならなくったのをくれたのだろうが、よくぞ来てくれた。
花閉づる力の失せてチューリップ(曽我鈴子)
情報通の義妹からコロナ接種の情報が入り、リハビリ病院は受付しているらしいよとのことであった。直ぐに電話したら、8ヶ月切れの翌週に予約が取れた。効くか効かぬか分からぬが副作用もないからしていただこう。
迷惑をかけまいと呑む風邪ぐすり(岡本眸)
風はやや強かったが、午後、散歩に出かけた。串焼き本舗の前を通ってガラス越しに覗いたらカウンターにも、テーブルにも客が居ないので入ってみた。中ではねえちゃんが一人で下拵えしていて、にいちゃんも居ない。ねえちゃんはあの人当たりのよいねえちゃんではない。「いいんですかい?」と訊くと「「どうぞ、それから手の消毒をしてください。」ということでカウンターに座った。ねえちゃんが焼くのかなと?と思ったが、昼寝でもしていたらしいにいちゃんが2階から降りてきて焼いていた。テレビでは知事の会見を映していたが聞きたくない見たくない。耳にはイヤホンを挿し込み、携帯で蔵書の中から
https://nprtheeconomistworld.hatenablog.com/entry/2020/04/06/081740
「死はなぜこわいのか-岸田秀」1/3
を読んでみた。共同幻想論。SNSもblogもそういうことなのだろう。開いてしまったチューリップもそういうことなのだろう。
凩や小銭確めコップ酒(金子秀重)
帰りに生協に寄り細君の朝の買い残しと自分用の電池を買った。ICレコーダーを昼も夜も聴くのでかなり消費する。さらに電池がなくなったら、聴くことができなくなるというパラノイアで70本ほど貯めてある。1日1本として70日だが、140日まで備蓄するか?
充電式でもよいが、いざというときに役に立たない。
蓋開けて電池直列春寒し(奥坂まや)
願い事-生死直結で叶えてください。コワクナイ、コワクナイ。