(巻三十)煮詰まつてゆくは夫婦の愛・憎・無視(筑紫磐井)
(巻三十)煮詰まつてゆくは夫婦の愛・憎・無視(筑紫磐井)8月13日金曜日扇風機を回さずに寝られた。よく寝られたかというとそうでもない。昼寝をしていることもあり、睡眠が十分すぎてところどころで目覚めてしまう。当地は雨もパラパラ程度で午前中に軽く散歩した。細君によればバターが値上げになるとのことで、買いだめが起こるかもしれないから少し買っておいてとのご指示であった。生協に入りバターの棚に行って、ふんだん...
View Article「私鉄沿線に現れた住宅(憧れのライフスタイルの出現) - 原武史」新潮文庫「鉄学」概論 から
「私鉄沿線に現れた住宅(憧れのライフスタイルの出現) - 原武史」新潮文庫「鉄学」概論...
View Article(巻三十)阿呆面して十六夜の月眺め(栗田麻紗人)
(巻三十)阿呆面して十六夜の月眺め(栗田麻紗人)8月14日土曜日深夜、激しい雨音を眠りのなかで聞いた。朝、ネットを見ると「3時33分、葛飾区に洪水注意報」と出ていた。今、8時半、雨は小降りである。注意報は解除された。葛飾や残る水田の残り鮒(大竹節二)...
View Article(巻三十)芒の穂双眼鏡の視野塞ぐ(右城暮石)
(巻三十)芒の穂双眼鏡の視野塞ぐ(右城暮石)8月15日日曜日雨音のする涼しい朝である。今日は9月中旬くらいの気温らしい。濃い灰色のティシャツにしてみた。涼しさは葉を打ちそめし雨の音(矢島渚男)『60歳からの新・幸福論(宝島社)』を読んでいる。《13人の賢者が明かす老後の生活と考え方》というコピーがついている。賢者が誰かというと:曽野綾子、田原総一朗、弘兼憲史、池田清彦、志茂田景樹、荻原博子、菊池和子...
View Article(巻三十)着ぶくれて敢へて世間に物言はず(菖蒲あや)
(巻三十)着ぶくれて敢へて世間に物言はず(菖蒲あや)8月16日月曜日夏掛けの布団を抱いて目覚めた。細君は眼科に出かけて行ったが、30分ほどして保険証を忘れたと電話をしてきた。早速お届けしたが、事故や怪我でなくてよかった、よかった。昼は一人で赤飯と赤いきつねの備蓄飯。そこへお戻りになり、「保険証を忘れたことなんて今までの人生でなかった!」を繰り返しておられた。人生は永い。夏まつり神社に妻を忘れけり(小...
View Article(巻三十)ひたむきに歳暮つかいの急ぐなり(岡本松濱)
(巻三十)ひたむきに歳暮つかいの急ぐなり(岡本松濱)8月17日火曜日3日前に洗濯したティシャツやパンツがまだ部屋干しのままだが、溜まるので次の洗濯をした。いつ降りだすか分からぬがベランダに出し、昼前に取り込んだ。雨が落ちてこないうちに細君の老人バス券の払込にコンビニまで一走りし、一仕事片付けた。...
View Article(巻三十)菊日和いふにいはれぬお人柄(角田律子)
(巻三十)菊日和いふにいはれぬお人柄(角田律子)8月18日水曜日夜半に大雨洪水注意報が、未明には強風注意報が出たそうだ。今、9時前だが曇り晴れで風が強い。洗濯物を外に出すのはやめた。細君が生協へ出かけて、花屋さんでトルコ桔梗を買って帰った。紫のトルコ桔梗もあったそうだが、今朝入荷したピンクの方が長持ちするからと勧められたそうである。...
View Article(巻三十)どん底の暮しのときの雑煮椀(河崎初夫)
(巻三十)どん底の暮しのときの雑煮椀(河崎初夫)8月19日木曜日6時に起こされて虹を見た。星が出た、月が出た、と声をかけてくれるのは嬉しい。歎きいて虹濃き刻を逸したり(橋本多佳子)細君は美容院へ出かけた。パーマはしないようでカットだけだ。主眼は白髪染めにあるらしい。伸びた分だけ根本の方から白髪になるわけで、そこのところを気にしている。気にしているのは本人だけで帽子でも被っていればどうと言うことはなか...
View Article(巻三十)世は不況わたしは不興秋扇(中嶋秀子)
(巻三十)世は不況わたしは不興秋扇(中嶋秀子)8月20日金曜日朝一のお叱りは「納豆の賞味期限が一昨日で切れてるわよ。買ってらっしゃい!」である。気づいてはいたが、一日二日は大丈夫と食べていた。4個パックは割安だが1個多くて賞味期限が短いのでこういうことになる。おかめの3個パックがあればそっちにしよう。今日もまた叱る妻ゐて家涼し(永井良和)医者に出かけた。相変わらず年寄りで繁盛していて、立待ちも外待ち...
View Article(巻三十)聴きなれしピアノの底の前世かな(田中信克)
(巻三十)聴きなれしピアノの底の前世かな(田中信克)8月21日土曜日今朝は蝉の鳴き声が聞こえて来ない。細君が「夏期ゼミ休講」と珍しく駄洒落を飛ばした。空蝉のそばなる蝉のむくろかな(高梨圭一)しばらくしたら蝉の声が聞こえ始めた。生協へ買い物に出かけた。やはりおかめ納豆は人気があるようで売り切れである(一撮)。やむを得ず「舌鼓」にしようと手に取ると賞味期限が24日だ。毎日食べれば間に合うがまだ冷蔵庫に2...
View Article(巻三十)荷船にもなびく幟や小網河岸(永井荷風)
(巻三十)荷船にもなびく幟や小網河岸(永井荷風)8月23日月曜日処暑だそうだ。9時ころ、郵便局に息子への特定記録郵便を出しに行こうとしていたら雷がゴロゴロと響いてきた。窓から見ているとすぐに風が木を揺すり始め、雨粒が道路に弾け、幾筋もの稲妻が前のマンションの上を走った。そのうちに風向きが変わり、小降りになった。ほんの20分ほどのことだった。雷過ぎて猫やはらくなりにけり(はやし碧)10時前に郵便局へ行...
View Article(巻三十)はるばると来て梅林に長居せず(柏村二三子)
(巻三十)はるばると来て梅林に長居せず(柏村二三子)8月24日火曜日図書館から頼んだうちの一冊「日本の名随筆別巻60買物」の用意ができたとメールを頂く。手元に読む物がないので一冊でも借りに出かけた。編者原田宗典氏の選考方針のためか、またはテーマが“買物”であるためなのか、執筆した時代、世相を強く反映する作品が多い。デパートの産地訛の粽売り(炭谷種子)図書館のついでにドラッグストアで風呂の排水口に被せ...
View Article(巻三十)餅二つ膨れ付きしを吉とせり(丸井巴水)
(巻三十)餅二つ膨れ付きしを吉とせり(丸井巴水)8月25日水曜日泌尿器科に参る。8時45分に着いたことと患者が少なかったことが重なり、9時15分には診察を終わり9時30分には薬局を終わり10時前に帰宅した。帰宅してすぐに二日分の洗濯を済ませた。厚手の短パンも洗ったが夕方までに乾いた。 どんどん片付くよい日だ。 永き日や名もなき家事をひとつづつ(忽那早苗)昨日借りた日本の名随筆「買物」から...
View Article(巻三十)卒業名簿筺底(きょうてい)にして小吏なり(野口喜代志)
(巻三十)卒業名簿筺底(きょうてい)にして小吏なり(野口喜代志)8月26日木曜日蓋あけし如く残暑の来たりけり(星野立子)ということで、当地は今年二度目の猛暑日になったが今年はまだ二度目か?という感もある。暑い日は乾きが早いのでカーテンの洗濯が慣例化し、今朝も3枚洗ってベランダの手摺に干した。10時ころ生協へ参る。ちょうどそのころに品出しが終わり賞味期限が先の商品が並ぶ。私は賞味期限には拘らず、期限が...
View Article(巻三十)あたたかしその人柄もさりながら(下村梅子)
(巻三十)あたたかしその人柄もさりながら(下村梅子)8月27日金曜日昨日より2度下がるのよと言いながら起こしにきたが、どうも2度下がらなかったようだ。10時過ぎに昨日出た石を持って泌尿器科へ行く。今日の写真で、また別の石が動き始めたと診断された。切りがない。...
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