(巻二十五)ミス水着準ミス水着姉妹(河崎初夫)
5月19日火曜日
買ってきた髭の小瓶で寝酒をしてみたがむしろ興奮状態になり逆効果であった。
寝付きが悪く、眠りは浅く、早く目覚めてしまった。
雨天につき、終日在宅。
読書
「夏の食いもの - 岡本綺堂」旺文社文庫 綺堂むかし語り から
《ひろく夏の食いものと云えば格別、それを食卓の上にのみ限る場合には、その範囲がよほど狭くなるようである。
勿論、コールドビーフやハムサラダでビールを一杯飲むのもいい。日本流の洗肉[あらい]や水貝[みずがい]も悪くない。果物にパンぐらいで、あっさりと冷やし紅茶を飲むのもいい。》
この随筆は大正十四年の作品だ。その頃まではモダンだったんですなあ!貧乏人は貧乏していたのだろうけれど。
綺堂先生はモダンにこの文章を初めていますが、下れば冷奴、枝豆、瓜、胡瓜の旨さの話で贅沢なことは書いてございません。
頼り甲斐なくて頼られ冷奴(香山節子)
出来事
過日、それほど親しくはしていなかった元同僚から顔友のリクエストが入り顔友になった。
どうした風の吹き回しかと思っていたが、やはり布教活動のようで宇宙の神秘と運命についてのお告げが入ってくる。今のところは勧誘はないが、勧誘が繰り返されるようになれば絶つしかない。
彼はその組織では優秀という部類に入る人で、中枢にもいた。然るべき部署を経験し幹部にまで昇るだろうと思っていたが、外された。
外されてから神秘に傾倒したのか、神秘に傾倒したことが外されたことの遠因なのかあたしは知らない。
信心することで迷いや悩みが消えて、上手くいけば自己も無くなるのであれば、俗世的な犠牲にも堪えられるというものであろう。あたしには無理だけど、“いかったね!”
不可思議てふ数の単位や銀河濃し(笠ののか)
願い事-俗物ですが願いを叶えてください。