10月15日火曜日
晴れ。今日はマリさんの誕生日で先ずはお祝いを申し上げた。
朝家事は特になし。細君と入れ替わりで生協へ行く。行く途中で保育園児のお散歩を見て、帰りにはケア・ハウスの車椅子散歩2台とすれ違う。その車椅子に乗っていた婆さんに呼び止められて、生垣の木の実の名を訊ねられた。「植物のこと、知らないから、分かんないな~。」とお答えいたした。車椅子を押していた介護士さんも、「分かんないですよね~。」と合わせてくれる。婆さんたちは屈託がなく、介護士さんたちはそれなりにいい顔立ちのうえに、少なくとも意地悪がにじみでている顔ではなく、明るい感じだったので、「どちらの施設ですか?」と尋ねた。「あの、直ぐそばの・・・」と濁されたので、「いや、その、近い将来の参考に」と申したら、笑ってくれた。
参考文献:
「ある有料老人ホームの風景 - 山崎正和」ベスト・エッセイ2015 から
https://zuihitsuhissha.exblog.jp/32321603/
生協には、生サンマが出ていた。ときわ食堂の大将が「今年のは小さい」と言っていたが、値段はともかく、大きさは普通ではなかろうか。他に、バナナが普段は148円くらいのが今朝は98円で並んでいて儲かった気分である。
帰宅して、昼飯の支度を手伝う。
昼飯喰って、一息入れて、散歩に出かける。本日休館の図書館を通り、都住をすり抜け、お稲荷さんに着く。車の下の日陰で寝転んでいたコンちゃんが走り出てきて寝転がりお腹を見せてクネクネする。滅多にないことだ。腹が空いていて媚びるのかとスナックを取り出したが、これまでに何度も空振りになっているので封は切らずに様子見をした。媚びる態度は示すし、足下にも来るが、はっきりと食い気を示さないのでやめておいたが、それが正解だったようで、しばらく年寄りをもてあそんで、また車の下にもどってしまった。お稲荷さんには「ポックリ二十円、シャッキリ三十円。昨日、前納しております。」と唱えてお願い致す。
お稲荷さんから曳舟川を上り、「ときわ食堂」に入る。生協でサンマを見たのでサンマの塩焼きをお願いする(380円)。大将がサービスでお新香を出してくれた。テレビがうるさいのでヘッドフォンをして飲んでいると隣のテーブルの老人(後で87歳と判る)が、「旦那さんは、何を聞いてなさる?」と声を掛けてきた。向かいにいる老人(同年と判明)と二人で飲んでいたようだが(少なくとも各自酎ハイを4杯、つまみは天ぷらほか)、話が尽きてこちらに話を振ってきた感じである。無愛想にすることもないので、まっ、調子を合わせる。年寄りの話だから、まずポックリがいいね、未練はないね、から始まり、日々ありがたいと思って生きて行けばよい。が、前段で、次はお金の話となり「有りすぎても、よくない。ちょうどいいのがちょうどよい。」言っている。ここで飲んでいるくらいだから大金持ちではないかもしれないが、風体それに顔つきから見て余裕綽々とお見受けした。この爺さんは年寄りの独り暮らしは寂しく憐れだとの論を展開するが、向かいの爺さんは「人それぞれ、本人がそれでよければ、それでよい。」とのお立場。で、最後は「女」。まだヤル気でいる!いい女が侍れば身を持ち崩すことなるかもしれないといい、女には騙されないように気をつけなくてはと自戒し、最近あったらしい若い女と結婚して殺された老富豪の話を持ち出してきた。大将がそろそろ昼の部はお仕舞いと告げ、私共々席を立ったが、向かいの爺さんに「鶯谷にする?大久保まで行こうか?」なんぞと相談を持ちかけていたから、現役?怪物だ!
「ときわ食堂」を出て二丁目の裏通りを伝ってクロちゃん宅に伺い、戯れてスナックを召し上がっていただいた。猫でいい。雌猫がいい。
帰宅して、豚肉を焼き豆板醤で味付けを致す。
67歳のとき、一年間外資のコンサルのお世話になったがそこでのネット会議で聴く力の弱さを痛感いたした。聴く力の強化には、読む力の強化と同様に、金はかからないので独力強化を図ることにしてBBCのポッドキャストから興味のある話題の番組をダウンロードして聴いてきた。
BBCのプレゼンターの言うことはほぼ書き取れるようになり、ゲストの学者のキレイな話しぶりなら、内容の理解はともかく、聞き取れるところまできた。
と、思っていたがやはり横着な流し聞きをしていると 正確に聞き取る力は伸びないと再認識し、寝床で聴くときはトラック・マークを附け反復しながら聴いている。寝床でこの方法で英語を聞いていると直ぐに眠りに落ちると云う効果のあることもわかった。
因みに、今朝方聴いた番組は
参考音源:
Why is exercise good for your mental health?
https://www.bbc.co.uk/programmes/m001zdrl
二人で水星を探し見つからず、十三夜を拝む。
願い事―ポックリ御陀仏。知らずに仏。
年金の引き算ぐらしさんま焼く(吉田安子)
昨日はブログ「随筆筆写」に26人の方が訪れ、31のアクセスがあった。
トップはアクセス3で
「公然と陳列した」に当らないとされた事例 - 成瀬幸典」 法学教室 No.448 から
https://zuihitsuhissha.exblog.jp/32295009/
「サザエさんの性生活 - 寺山修司」角川文庫 家出のすすめ から
https://zuihitsuhissha.exblog.jp/32296453/
と
立読抜盗句歌集(巻十七)
https://zuihitsuhissha.exblog.jp/33380263/
4位(アクセス2)は、
「反省なき男の - 中村伸郎」おれのことなら放つといて(ハヤカワ文庫)から
https://zuihitsuhissha.exblog.jp/32294958/
刑法-「鉄道のキセル乗車と電子計算機使用詐欺罪の限界 ー 東京大学教授 和田俊憲」法学教室 2020年9月号 判例セレクト から
https://zuihitsuhissha.exblog.jp/32330168/
「執事が見なかったもの(『日の名残り-カズオ・イシグロ』の書評) - サルマン・ラシュディ〔小野寺健訳〕」光文社知恵の森文庫 ロンドンで本を読む 丸谷才一編著 から
https://zuihitsuhissha.exblog.jp/32330625/
「自招侵害と正当防衛の成否 - 同志社大学教授十河太朗」法学教室2021年9月号
https://zuihitsuhissha.exblog.jp/32374377/
「回転寿司と財産犯 - 橋爪隆」巻頭言、法学教室2022年2月号
https://zuihitsuhissha.exblog.jp/32387538/
と
「やることがごちゃごちゃ多すぎてわからない - 門賀美央子」死に方がわからない から
https://zuihitsuhissha.exblog.jp/33306239/
でした。「やることがごちゃごちゃ多すぎてわからない - 門賀美央子」が読まれていましたので、死に支度ということで、
「本に漂う未練 ― 赤瀬川原平」「墓活」論 から
https://zuihitsuhissha.exblog.jp/33852132/
を紐づけ致しました。