12月27日金曜日
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万太郎氏はどこの風景を詠んだのだろうか?鴬谷ではあるまい。
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角川俳句一月号を拝見に図書館に出かけた。図書館も明日までだ。
煤逃によき図書館の遠さかな(大矢恒彦)
一月号だから巻頭は後藤比奈夫で始まり小澤實で終わる大御所連が占拠していた。
大御所連の年頭七句には書き留めたくなる句はあまりなく、
どことなくこぢんまりして鏡餅(宇多喜代子)
を義理で書き留めました。
投稿句に期待しましたが、書き留めたのは二句だけでした。
うるさしと言ひて母逝く桃傷む(藤井祐喜)
*こういう風に意識がはっきりしていて、「じゃあ死ぬか!」と死んでいくってすげぇ~!
配達の終わらぬ焦り冬の暮(ヨシザネユミ)
実に率直な句で脱帽です。
ほかにおまけで、
お気楽とよく言はれますましろ酒(関谷恭子)
ましろ酒が猿酒だということを教えていただきました。
芋煮会「ではそろそろ」という役目(谷茂男)
「ではそろそろ」は使えそうな場面がありそうなのでストック致しました。
けさよりは秋ぞと思ふシャワーかな(森哲州)
シャワーを読んだ句が在庫にありませんでしたことと季節感の捉え方の単純さに感服して書き留めました。
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町内会の有志が夜回りしている。
「火の用心!マッチ一本火事の元!」
と聞こえてきた。マッチか。
マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや(寺山修司)
我が家にもマッチが一箱災害対策用に用意はしてあるそうだ。
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「あきらめる - 水野肇」中公文庫 夫と妻のための死生学 から
《 一定年齢以上生きていたい人は、必ず、現在の奥さんを大切にすることである。たとえ、その奥さんが二度目であっても、三度目であっても。それというのは、男性は六十歳をすぎて奥さんを亡くすと、その七〇パーセントぐらいの人は三年以内に死ぬことになっている。ただし、奥さんのほうは六十歳すぎて夫を失っても、寿命に関係なく延々と生きるということになっている。
これは、いかに男性というのが生物的に弱いかという見方もできるだろうが、年をとった男性が一人で生きていくのはたいへんだということでもある。“粗大ゴミ”だとまではいわないにしても、男性が妻を亡くして、なお生きていくというのは、心労が多い。夫婦はやはり、ワンセットでいるほうが、統計的に長く生きられるだけでなく、そのほうが、社会的にもリーズナブルなようである。手前勝手ないい方をすれば、妻を看取るのではなく、夫が妻に看取られるほうがいいようである。 》
ご説のとおりに致しておりますし、そうなりたいと願っております。
夫婦して先に逝く気の夕涼み(小原紫光)
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https://www.bbc.co.uk/programmes/w3cswpp1
Gut feeling
Foodchain
腸内バクテリアの活動と精神安定、抗鬱、安眠の関係を探る内容です。
後半は腸内バクテリアサプリメントの効き目と薬効表示の是非も語られています。