(巻三十一)花の咲く木はいそがしき二月かな(各務支考)
12月27日月曜日
細君に依れば当地は45年ぶりに12月中の氷点下を記録したとのこと。45年前と聞くとすぐにあの頃は云々となる。20代の後半に入らんとする頃か。
床屋へ行く。10時開店に合わせて行ったがシャッターの前に一人待っていた。2番手でやってもらっているところに一人入ってきた。そこそこ客は来ているようだ。
寒いが空は綺麗だ!空気は冷たいが風がないので散歩した。
水の裏見ているごとし冬の空(川嶋一美)
駅前も歳末の風景になってきた。串焼き本舗は日曜祭日並みの客の入りである。店のテレビでは豪雪のことを伝えていたが、制作費用がかからないのだろう、雪景色を流しっぱなしだ。そんな画面を見ていてテレビという媒体はラジオよりも早く終焉を迎えるのではないだろうか?と思う。
ふるさとの天に唾吐く雪おろし(小林清治)
帰りに生協に寄り、自分のお菓子と正月も切らさないように猫のスナックを買う。老猫はだいぶ気を許すようになってきて手の及ぶ範囲でもスナックを食べている。
自室には暖を置かないで我慢しているが、今日は息子が置いていった厚手のパーカーを重ね着した。フードを被ると著しく暖がちがう。
着ぶくれて老けゆく歳を繕はず(下村康彦)
願い事-生死直結で叶えてください。コワクナイ、コワクナイ。