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(巻三十)一つ趣味をば三十年亀鳴けり(永野由美子)

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(巻三十)一つ趣味をば三十年亀鳴けり(永野由美子)

9月22日水曜日

細君は金策にお出かけになり、午前を一人無為に過ごす。尤も一生を無為に過ごしてきたのだから今さらどうのこうのと云うことではない。趣味の英語は50年になるが旦那芸の域を出ず。

芸が身を助けずしかも好きで下手

身は立てもせで浮名のみ立つ(原武大夫盛和)

「都営新宿線は、私だけの名所に連れて行ってくれる(抜書) - 川本三郎」日本の名随筆別巻68下町 から

をコチコチしながら読んでいる。

《 交通量の多い新大橋通りと平行して一本南にこのあたりとしてはにぎやかな商店街がある。東に走っている。高橋[たかばし]商店街である。ときに夜店も出る。門前仲町と並ぶ深川の繁華街である。この通りを東に行った森下四丁目、菊川三丁目あたりは昔は日雇い労働者相手の安い木賃宿が多くあったとこらとして知られている。旧町名は富川町。関東大震災の前、大正十一年には木賃宿は百を超えた。東京市全体の木賃宿の約四分の一にあたる。多くは二階建てで三畳、二畳の部屋が大半だった。その狭い部屋に二人、三人と同居していることもざらだったという。》

深川の本所との境の森下町、菊川、高橋[たかばし]商店街などのことが書かれている。深川というと門前仲町永代橋通りとなるが、森下町や高橋あたりも盛り場だったと今になって知った。町名がまだ高橋[たかばし]だったころ高橋五丁目にあった(現在もある)工業高校へ通学した。朝晩高橋商店街を通り、清澄通りを走っていた23番(月島-柳島)の都電を高橋電停で乗り降りしていた。60年近くむかしのことだ。

午後散歩。読んだ本を返し、3冊借りてきた。歯ブラシ歯磨き旅行セットを買う。本日は三千二百歩で階段は2回でした。

夕食にナメタガレイの煮付けが出た。細君が金策の帰りに駅下で買ったナメタガレイが美味しかった!

願い事-静かに叶えて下さい。徳さん程度の苦痛は止むを得ないのでしょうが、早めに意識不明にして下さい。コワクナイ、コワクナイ。

老臭は死臭の稀釈みずからに

嗅ぎつつ慣れむ死にあらかじめ(高橋睦郎)


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