(巻三十六)杞憂あり明けて朝来て毛布干す(鈴木明)
(巻三十六)杞憂あり明けて朝来て毛布干す(鈴木明)2月3日金曜日曇天。朝家事はなし。転居以来7年経つが旧住所からの郵便物の転送願いをまだ出している。さすがにめったに旧住所への郵便物はないが、昨年末には高校時代の級友から年賀欠礼の葉書がそちらに送られて転送されてきた。そんなわけで、今年も転送願いを出すのだが依頼主の身分証写しの貼付が必要となった。その他にもトラブル防止のための申告欄が増えているが、悪意...
View Article(巻三十六)決めかねてまたひと回りだるま市(青木まさを)
(巻三十六)決めかねてまたひと回りだるま市(青木まさを) 2月4日土曜日朝家事は洗濯。買い物を仰せつかり行ってきたが入浴用石鹸の大小を誤ったとのことでグチグチ言われた。LinkedInの方にも駄文を載せているが、朝起きてアクセスが増えていると海外読者の反応もあったなと思う。今日は週末なので記事はなく、写真俳句の駄句を貼り出したが、反応があった。以前に、「詩の翻訳について(抜書) -...
View Article(巻三十六)年寄りを嫌ふ年寄り敬老日(河内きよし)
(巻三十六)年寄りを嫌ふ年寄り敬老日(河内きよし)2月5日日曜日穏やかに晴れて、風もなし。洋服ダンスの物を出して風を通す。この時期は湿気が少ないから黴はないだろうが、点検した。毛布も干せた。これが今朝わが家の老師から仰せつかった作務だ修行だ。老師が俳壇を届けてくれた。書き留めた句はないが、儚[はかな]さは松過ぎにあり酒を汲む(岡崎正宏)に目が停まる。岡崎氏ご健勝のご様子、ご同慶の至りでございます。風...
View Article(巻三十六)明易し意外と揺るる救急車(石黒興平)
(巻三十六)明易し意外と揺るる救急車(石黒興平)2月6日月曜日快晴、微風。今朝の作務・修行は洗濯。我が家の老師が買い物の間に、これが「風呂屋のペンキ画」の随筆かと思いながら『富士に就いて -...
View Article(巻三十六)イヤホンに音の通はぬ冬籠り(滝川直広)
(巻三十六)イヤホンに音の通はぬ冬籠り(滝川直広)2月7日火曜日霞雲が覆う午前中だったが毛布を干してみた。作務・修行はほかに掃き掃除、昼食の温め。忍耐力を試されたのが旧住所からの転送を依頼する「郵便転居届」の記入だ。我が家の老師は何でも自分では書かないで人に書かせるが、側に座って一字一語は云うに及ばずマークの塗り潰し方にまでイチイチ文句をつける。何かを喋っていないと呼吸ができないのかも知れないし、鬱...
View Article(巻三十六)貼りかへるまでの障子を小づくろひ(下村梅子)
(巻三十六)貼りかへるまでの障子を小づくろひ(下村梅子)2月8日水曜日曇り。朝家事は洗濯。彼奴は元スッチーのTEL友と一時間半の長電話だ。当方も11時前から小一時間ほど電話を致す。かけ放題の契約にしてあるが、隠遁生活で最近は電話を使ったことがなかった。それに電話と云うものはアポイントを取ってから掛けるものになったようで、気軽なコミュニケーションの手段ではなくなった。連絡はせぬと連絡冬籠り(金澤健)昼...
View Article(巻三十六)死霊怨霊一皮剥けばみな優し(佐藤鬼房)
(巻三十六)死霊怨霊一皮剥けばみな優し(佐藤鬼房)2月10日金曜日雪の降るような曇り空の朝だ。細君の自然観察によれば雪を予知した烏や雀は巣籠もりしているらしく今朝は静かだそうだ。9時前ころから雪が降り始めた。窓の結露拭きが朝家事の始まりで、掃除機がげ、洗濯と続いた。10時に区役所から降雪情報と滑って転ばないようにというご注意メールが届く。炊飯器のどの部分かは分からないがネジが抜け落ちたらしい。お釜の...
View Article(巻三十六)熱中も夢中のときも過ぎて秋(鷹羽狩行)
(巻三十六)熱中も夢中のときも過ぎて秋(鷹羽狩行)2月11日土曜日好天温暖無風のお出掛け日和。ネジの外れた炊飯器の後釜を買いに細君と駅前の家電店へ出かけた。家電の前に細君は一階の証明写真機でマイナンバー・カード申請用の顔写真を撮ったが、やはりこんな筈ではないと出来映えに相当不満があるようだ。家電店の炊飯器コーナーは思ったより多種の品揃えだ。50種を超えていた。価格は一万円から十万円までだ。50種あっ...
View Article(巻三十六)野をゆけど野に親しまず冬の川(田中裕明)
(巻三十六)野をゆけど野に親しまず冬の川(田中裕明)2月12日日曜日曇りで明けたが10時前に青空になる。朝家事は洗濯。昼飯喰って、一息入れる。後釜の初炊きをするのでその時間帯2時半から3時半まで禁足となる。炊飯器にはいろいろなスイッチがあり、選択肢がある。普通米、無洗米、五穀米とかで、炊き方も極上とか寿司とか5つくらいの選択肢がある。60頁もある取説を捲り、試行錯誤でボタンを押して、セットして、炊飯...
View Article(巻三十六)すぐそこと傘を断る小夜時雨(西山睦)
(巻三十六)すぐそこと傘を断る小夜時雨(西山睦)2月13日月曜日細君がお越しにきて終日雨と告げる。日の明かりが弱いので終日照明を点ける。朝家事は拭き掃除だけ。その後、結露拭きを何度かいたす。昼飯喰って、一息入れて、英聴。先週は不作だったのでアーカイブからBBC Word of Mouth Romance...
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随筆筆写控え帳「涸れることのない苦悩の泉 - 木原武一」快楽の哲学 NHK Books から「ヒッピー・ファションの衝撃 - 横尾忠則」死なないつもり から「旅のいろいろ(抄) - 谷崎潤一郎」作家の山旅 から「富士に就いて - 太宰治」作家と山旅 から「白湯の力 - 東海林さだお」人間は哀れである から「坐禅の心は安楽死 - 横尾忠則」坐禅の心は安楽死 から「明るい自殺 -...
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