(巻二十七)里芋のぬめり三流週刊誌(田中朋子)
11月12日木曜日
細君は歯医者に出かけていった。私がお世話になっている新柏の歯医者さんはさっさと処置して終わらせてくれるが、こちらの歯医者さんはどこでもダラダラと引き延ばす。動けなくなれば地元で診てもらうしかないが、どうもインチキ臭い。
散歩:
本が届いたので駅前の図書サービスカウンターまで歩いた。借りたのは『生誕135年・没後55年永井荷風』という荷風本と『忘れられぬ過去-荒川洋治』というエッセイ集、それに半年待った『死ぬ瞬間・死とその過程について ー E・キューブラー・ロス』の3冊でした。ついでにポンパドールでフランス餡パンを一個買いました。
本日は五千六百歩で階段は2回でした。
戻り、荷風本を捲りますと、貴重な写真が載せてありまして、最初の奥さんの“ヨネ”さんとの婚礼写真、二度目の“八重次(藤蔭静枝)”さん、それに面倒見てもらえばよかった“関根歌”さんのお写真もございました。
世の中や踊る裸体[はだか]も年の暮(荷風)
なんという句もあり、書き留めておきました。
先ず、コチコチするのは、
『墨東挿絵余談
- 木村荘八』
になるでしょう。※ガラホにボクの字が有りませんので墨にしております。すいません。
墨堤に返す波間の都鳥(鳥飼しげを)
願い事-叶えてください。
まだ何となく燻っているようで、コンビニの雑誌売場で『大衆』とか『実話』を捲ることがある。あの袋とじというのはけしからん。医院や歯科に雑誌が置いてあった頃はよく『週刊文春』の「淑女のひとりごと」とかいうコラムから読むことにしていた。今日の句の“ぬめり”が何を指しているのか分からないが、風俗情報を含めて私は下ネタこそがを三流週刊誌の本領だと確信している。
午前中は独り居だったので、“ぬめり”を求めてFANZAのプロモーション・ビデオの仮想空間に燻り遊んだ。知り合ったころの細君にちょっと似ているAV女優さんの“原ちとせ(写真)”さんも健在のご様子でした。お慶び申し上げます。
熟女の見放題だと月に4000円だそうだ。プリペイド・カードを買ってくれば見られるが、全編は見たくもないし4000円は高い。無料サンプルが5分くらいやってくれればいいのだが、長くても3分までで袋とじみたいなものなのが癪(尺)である。