(巻二十七)長電話場所を移して冬 ぬくし(玉村謙太郎)
11月5日木曜日
畳屋の肘が働く秋日和(草間時彦)
濡土に木影沁むなり秋日和(阿部次郎)
東京タワーが歩くがごとき秋日和(岡田史乃)
と「秋日和」の在庫を全部投入しても惜しくない秋日和でありました。
午前は敷居の砂払いとベランダ、玄関、外側通路の掃除と専ら外周りの家事を致した。
箱庭も浮世におなじ木の葉かな(永井荷風)
午後はモールの本屋さんに細君の座右の書『藤井旭の天文年鑑(誠文堂新光社)』の予約に行った。発売日は12月9日で900円也。この本で一年間ベランダ天体観測会が催される。
流星にこゑの重なる二人かな(久野茂樹)
ついでに、マイナンバー・カード申請用の写真撮影をして、ポンパドールで餡パンを仕入れて帰宅した。“幸福餡パン”というのにしてみたが、「餡パン二百円時代」に入ったのかな?細君とインフレ話になると“餡パンが千円になったら”と例えにしているが、百円が二百円にはなった。随分と印札しているみたいだからいずれは来るだろう。嫌だ厭だ!
本日は六千四百歩で階段は2回でした。
とある筋から昼食会の話が入って来たが、細君は流行り病が再拡大の兆しであり止めておけとうるさい。そう言えば、船の仲間の忘年会の話も今年は来ない。流石にみんなで集まってワイワイやるのは自粛だな?
北窓を開きて船の旅恋ふる(西川知世)
願い事-叶えてください。
およそ50年前に指導官として面倒をみていただいたS氏の訃報が届いた。指導官のなかでは幅のある方だった。その後も何かとお世話になったが、本音を云える上司でありました。
こう云っては何ですが、歳に不足はなかったのではないでしょうか。
私も歳に不足は申しません。