(巻二十七)あきかぜのなかの周回おくれかな(しなだしん)
11月1日日曜日
細君が生協に秋刀魚を買いに行っている間にパジャマのズボンのゴム通しをした。
パンツやタイツに比べでパジャマのゴムは弛くなり易いが、寝ているときに締め付けられるのもよろしくないからやむを得ないのだろう。
ゴム紐の端は調節し易いように長めにしておいた。
近頃は入院するとパジャマは病院で借りなければいけない。そのために新しいパジャマを準備しておく必要がなくなった。そんなこともあってパジャマを新調しないものだから、 このパジャマにも随分長いことお世話になっている。
散歩:
高校コースを歩いた。葛飾野では野球部が練習していたが、修徳は誰もグランドに居らず。
本日は五千歩で階段は2回でした。
読書:
「ほんのりと匂うもの - 岡井隆」ベスト・エッセイ2006から
を読んでいる。
中に茂吉の歌が紹介されていて、
暁[あかつき]の薄明[はくめい]に死をおもふこともあり除外例なき死といへるもの
わが色欲[しきよく]いまだ微[かす]かに残るころ渋谷の駅にさしかかりけり
の二首を書き留めた。
《 死はいまや常住坐臥[じょうじゅうざが]のうちに感じられる、なんてわかったようなことをいうつもりはないが、自分の歌の中にも、文章の中にも、ほんのりと死が匂って来ているのはたしかだ。これはあくまで自然に、わたしの予想をこえて、しのび込んで来ている感覚的なもので、「おもふ」対象ではない。 》
死を思っているうちはまだまだ距離があるのかな?感じるようになるんだ。色の方は“観念的”には灰になるまでらしい。
朝日俳壇:
籠る日の心癒さる月今宵(田中静龍)
を書留めるかも知れない。
願い事-叶えてください。貸しパジャマは一日で500円はした。やはり、二週間以内に片付かなくては。