(巻二十六)他人事のやうに首振る扇風機(大和田アルミ)
7月11日土曜日
散歩と買い物:
午前、細君が生協へ出かけ、戻ると交替で散歩と買い物に出かけた。
買い物は細君が買い残した“私にでも買える”品目である。それらは専ら私が消費するもので銘柄、数量などが決まっていて判断及び裁量の伴わない買い物である。因みそれは「納豆、紅茶ティバッグ、ヨーグルト、牛乳」であり、野菜は「キュウリ、ジャガイモ、タマネギ、ニンジン」までである。魚は頼まれたことがなく、肉は豚ももの薄切り以外は細君が自分で買うようにしているようだ。
父健気人参買つて葱買つて(冨田正吉)
先ずは図書館に寄り読まなかった二冊を返却し、届いていた一冊を借り受けた。
いつ雨が降りだすか分からない空模様だったので図書館から中学の裏門→新道横断→田中米店→桜通り→リハビリ病院→生協のCコースを歩いた。玄関先の花壇を綺麗にしているお宅が多いコースだが、さすがに花の季節は終わったようだ。紫陽花が無惨に残っている。
紫陽花の疲れつぷりや夫の顔(川西ハルヱ)
本日三千二百歩階段三回でした。
俳句:
毒のある俳句に出会いたくなり、ネットで『裏俳』を捲った。
もろもろの管抜き去つて死者涼し(河野美千代)
退屈な猫に出て行くとこがあり(前田雀郎)
の三句を書き留めた。第三句目は川柳として紹介されていたが、私にはそうとは受け取れず、粛々と俳句として我が『立読み抜盗り句歌集』に収めた。
君生かしし管はずされぬ青葉騒(池田瑠那)
点滴のモルヒネとなり夕桜(結城節子)
が、在庫にある。
願い事-叶えてください。延命より緩和優先でお願いします。