3月29日土曜日
雨。朝家事は洗濯部屋干し。古い通帳の裁断を命じられチョキチョキ致しながら隣に嘆息を聞く。
昼飯は納豆ご飯に味付け海苔と昨晩の残り物。文献に従い横着せずに十分かき混ぜて糸をひかせてから辛子とタレをかけ、更にかき混ぜて食した。やはりちゃんとやった方が美味し。
(文献)
「納豆の食べ方 ー 中島春紫」発酵の科学 BLUE BACKS から
どのくらいかき回すかは人によってこだわりがあるだろう。納豆は十分に空気を含ませて、ふんわりした食感で食べるのが美味しい。先にたれや醤油などを加えてしまうと水分が多くなって粘りが不足しがちなので、納豆を最低でも50回くらいは気合いを入れてかき回し、それから薬味やたれなどを加えることをお勧めしたい。
(文献)
納豆の拵え方 ー 北大路魯山人
ここでいう納豆の拵[こしら]え方とは、ねり方のことである。このねり方がまずいと、納豆の味が出ない。納豆を器に出して、それになにも加えないで、そのまま、二本の箸でよくねりまぜる。そうすると、納豆の糸が多くなる。蓮から出る糸のようなものがふえて来て、かたくて練りにくくなって来る。こね糸を出せば出すほど納豆は美味くなるのであるから、不精をしないで、また手間を惜しまず、極力ねりかえすべきである。
かたく練り上げたら、醤油を数滴落としてまた練るのである。また醤油数滴を落として練る。要するにほんの少しずつ醤油をかけては、ねることを繰り返し、糸のすがたがなくなってどろどろになった納豆に、辛子を入れてよく攪拌する。この時、好みによって薬味(ねぎのみじん切り)を少量混和すると、一段と味が強くなって美味い。茶漬けであってもなくても、納豆はこうして食べるべきものである。
最初から醤油を入れてねるようなやり方は、下手なやり方である。納豆食いで通がる人は、醤油の代りに生塩を用いる。納豆に塩を用いるのは、さっぱりして確かに好ましいものである。しかし、一般にはふつうの醤油を入れる方が無難なものが出来上がるであろう。
雨止まず、外出せず。終日窓の結露を拭く。
願い事ーポックリ御陀仏。知らずに仏。
誰にでも一度はあらむ今生の
終の桜と知らず見る花(前田良一)
昨日はブログ「随筆筆写」に31人の方が訪れ、58のアクセスがあった。
トップはアクセス4で
「卒業生へのはなむけの言葉ー中島義道」新潮文庫“私の嫌いな10の人びと”から
https://zuihitsuhissha.exblog.jp/32294439/
と
「回転寿司と財産犯 - 橋爪隆」巻頭言、法学教室2022年2月号
https://zuihitsuhissha.exblog.jp/32387538/
3位(アクセス3)は
「サザエさんの性生活 - 寺山修司」角川文庫 家出のすすめ から
https://zuihitsuhissha.exblog.jp/32296453/
「東京-大阪、深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと - スズキナオ」
https://zuihitsuhissha.exblog.jp/32451963/
と
「死亡推定時刻はどう推理する? - 上野正彦」朝日文庫 死体の教科書 から
https://zuihitsuhissha.exblog.jp/33674142/
6位(アクセス2)は
「水と江戸時代が残る町-千住 - 川本三郎」ちくま文庫 私の東京町歩き から
https://zuihitsuhissha.exblog.jp/32303486/
と
「妻の悪口(漱石日記から悪口だけ抜書) - 夏目漱石」岩波文庫漱石日記 から
https://zuihitsuhissha.exblog.jp/32802085/
でした。で「宿場」ということで。
「東海道品川宿(一) ― 岩本素白」岩本素白随筆集 東海道品川宿 から
https://zuihitsuhissha.exblog.jp/34090822/
を紐づけ致しました。