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(巻四十一)新蕎麦や静かに並ぶサラリーマン(後閑達雄)

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8月19日

晴れ、多湿、90だとか。朝家事は特になし。

細君と入れ違いに10時過ぎに散歩に出る。図書館が休館なので白鳥4丁目、青戸8丁目の方を歩いた。葛飾野高校のグラウンドでは野球部が練習試合をしていた。今年は4回戦まで進んだ。甲子園とは言わないが、目指せ神宮球場である。白鳥4丁目に入り、ローソンで涼をとる。このコースには一時涼み所がここしかない。イートンでアイス・コーヒーを喫したがカウンターの端に読みくださいと本が置いてあった。店長の意識が高いのかビジネス本ばかりだが、スティーブ・ジョブズとか鈴木敏文の本などで、むしろ意識が高かったと言うべきか。鈴木氏の本を捲ってみたが、イトー・ヨーカ堂の躍進を自賛している。亀有新道を渡り青戸8丁目に入る。ところどころにバブル以前の住宅が残っていて、それなりの庭と庭木がある。そんな庭木の一本に青蜜柑が実っていた。修徳学園のグラウンドを掠めて路地に入り葛飾区で一番歴史のある亀青小学校の正門に至る。正門前の文具店の前のパラソルで休もうとの魂胆であったが今日まで盆休みで日除けも椅子もない。そこから田中商店、リハビリ病院と歩き、生協に入り野点にタコとワカメの酢の物を仕入れる。いつものベンチで美味しくいただき、社活を始めると木の葉に隠れた一円玉をみとめた。下を向いて歩いているが銭に巡り合ったのは始めてで、お稲荷さんに回すことに致した。社活の方は紙切れ一枚と吸殻3個で、まあまあキレイであった。

昼飯を喰って、一息入れて、昼寝はせずにコチコチ読書をいたした。読んだのは、

「じゃんけんで負けて俳句に出会ったの ― 池田澄子」私の死亡記事 から

https://zuihitsuhissha.exblog.jp/33932567/

文中に明日8月20日が池田澄子さんのお父様の御命日とある。

前ヘススメ 前ヘススミテ 還ラザル

が何も知らずに初めて出くわした句で、「おっかねえ~!」というのが印象だった。立読抜取句歌集の巻三に書き留めているから句行の初期だ。

立読抜盗句歌集(巻三)

https://zuihitsuhissha.exblog.jp/33235541/

作品を十八句書き留めていて、最近書き留めたのは、

落ちながら瀧であったと気付くのか

この句は、

花月西行(其の一) - 上田三四二新潮文庫 この世この生 から

https://zuihitsuhissha.exblog.jp/32307238/

を読み返し、考えてみた。

 

今日は、

Affording care
https://www.bbc.co.uk/programmes/m0020y35

を聴いた。介護費用の話。年間一千万円くらいかかるらしい。「働いて貯めた財産が吹っ飛ぶ。」「子への相続分が消える。」「遺産相続を助けるために公金を投入するのは反対。」「介護職員の待遇改善」となかなか話がまとまらないらしい。

 

願い事―ポックリ御陀仏。知らずに仏。

夜、8時ころから雷雨。それほど遠くないところに落ちたような響きだ。

稲妻や世をすねて住む竹の奥(荷風

 

昨日はブログ「随筆筆写」に51人の方が訪れ、58のアクセスがあった。

トップはアクセス11で、

「東京-大阪、深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと - スズキナオ」

https://zuihitsuhissha.exblog.jp/32451963/

2位(アクセス5)は

「死亡推定時刻はどう推理する? - 上野正彦」朝日文庫 死体の教科書 から
https://zuihitsuhissha.exblog.jp/33674142/

3位(アクセス4)は

サザエさんの性生活 - 寺山修司」角川文庫 家出のすすめ から

https://zuihitsuhissha.exblog.jp/32296453/

4位(アクセス3)は

「筆まかせ(書抜其の一) - 正岡子規」 岩波文庫 筆まかせ から
https://zuihitsuhissha.exblog.jp/32327438/

「「羅生門」 - 黒澤明」日本の名随筆別巻63 芸談 から

https://zuihitsuhissha.exblog.jp/33686541/

でした。「筆まかせ(書抜其の一) - 正岡子規」で古池やが論じられておりましたので、

「詩の翻訳について(抜書) - 萩原朔太郎」日本の名随筆別巻45翻訳 から
https://zuihitsuhissha.exblog.jp/32391525/

 

一昨日

柴又帝釈天と新宿 ― 種村季弘朝日文庫 江戸東京《奇想》徘徊記 から

https://zuihitsuhissha.exblog.jp/33929157/

を読んだ。生まれたときは新宿4丁目で地番変更で柴又2丁目となったところに22歳までいたので知らぬ場所ではない。

この新宿[にいじゅく]で育ったなぎら健壱氏が回想を書いているが、

葛飾新宿 - なぎら健壱ちくま文庫 東京昭和30年下町小僧 から

https://zuihitsuhissha.exblog.jp/32307100/

葛飾の思い出 - なぎら健壱ちくま文庫 下町小僧 から

https://userconf.exblog.jp/entry/?srl=32297051

文献を貼り合わせて、アリバイ作りにちょっと歩いたのとは違う。


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