5月23日木曜日
(巻四十)父の日の捨ててよい本残す本(相馬晃一)
曇り。3ヶ月に一度の泌尿器科検診。顔本への投稿など朝の日課を前倒しでこなして8時20分ころ家出。
バスに乗り、区役所で下車。区役所の花壇に期待してきたが花の季節を外したようでやや寂しい。
9時前にクリニックに到着し、4階の検査階に上がり受付。採尿、採血を済ませる。今日の看護師さんは上手で針の刺さったことさえ感じず。待合室には嫌悪するテレビが流れていてで中尾彬氏の訃報を見る。81歳とか。そんなとこまで生きたくない。
検査を終え診察階の3階に降り、自販機のラテを喫する。待合室の椅子満席につき、再び4階に上がりテレビから離れた椅子に座り、用意した新書のコラムをコチコチして予約時刻までの30分を過ごす。
10時20分ころ呼び込み。担当医は一、二年で交替する日医大からの派遣研修医さんで今回から新しい先生だ。四人目になるが、ちょっと雑かな?お見立ては、「数値、変わってませんね。」だけ。町医者になるなら、修業を積まねばなるまい。CTの予約登録も含めて3分でおしまい。一回に降りて会計。ちょうどシャトルバスの発車時刻だったので乗車。裏道が好きで、信号が嫌いな運転手さんが路地を縫って走り、リハビリ病院まで10分足らずで到着。薬局でいつもの薬剤師さんからお薬をいただいたが、98日分揃わないとのこと。今日は半分頂いて残りは来週ということになった。何も言わなくても小冊子『ロハス・メディカル』を渡してくれる。薬局のあと生協でカツ重弁当を買って帰宅。
帰宅し、弁当を喰って、ごろ寝。起きて散歩。図書館で返却し、お稲荷さんでピンコロを祈願し、コンちゃんと語らう。車の下から出てきて正座してあくびをしたりニャーと鳴いたりするが、腹が空いている様子はない。体を擦り付けてくるわけでもない。「おい、元気か、飯は喰ったか?お前も変な猫だなあ~」と話かけると満足そうに目を細める。
そこから7ELEVENに回り珈琲を喫する。クロちゃんの処を通ったが不在。帰宅して、洗濯物を取り込み、野菜を蒸し、豚肉を焼き、風呂掃除のあと、仕掛かりの画を仕上げた。芸大の奏楽堂を描いたが、負け戦になり、ゴテゴテにしてしまった。
願い事-ポックリ御陀仏。知らずに仏。
病院に行くと死にそこないを見て暗くなる。もっとも、私も死にそこないだ。死ねる薬を懐に入れて日々を過ごしたい。
死ねる薬をまへにしてつくつくぼうし(種田山頭火)
懐に死ねる薬を生身魂(拙句)
本にしろ、写真にしろ、残すものはない。一切を消して己も消える。そもそも出てきたのが間違いだ。
昨日はブログ「随筆筆写」に26人の方が訪れ、35のアクセスがあった。アクセスのトップ(アクセス3)は
「霊を受け入れる柔和質直な心ー美輪明宏」新潮文庫“こんなふうに死にたい”佐藤愛子の巻末から
https://zuihitsuhissha.exblog.jp/32294561/
と
「客ぎらい - 谷崎潤一郎」作家と猫
https://zuihitsuhissha.exblog.jp/32390483/
3位(アクセス2)は、
「回転寿司と財産犯 - 橋爪隆」巻頭言、法学教室2022年2月号
https://zuihitsuhissha.exblog.jp/32387538/
と
「東京-大阪、深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと - スズキナオ」
https://zuihitsuhissha.exblog.jp/32451963/
で、“こんなふうに死にたい”に絡めて、
「いろいろの死 - 尾崎一雄」岩波文庫 日本近代随筆選1 から
https://zuihitsuhissha.exblog.jp/32301829/
を、紐づけ致しました。