9月1日金曜日
(巻三十八)ぱたぱたと露店が出来て宵戎(滝尻芳博)
昨日のカレーうどんの影響が今朝まで残った。下痢ではないがガスが溜まる。とにかく非常食としては私には好ましくないようなので備蓄品は赤いきつねに戻そう。そうだ!今日は9月1日だ!
晴れ。朝家事は先ず洗濯外干し。
7月にクリーニングに出した毛布を受け取りに行く。別段嫌味を云われることもなくいただいて帰る。
午後、定期健康診断があるので昼飯は喰わず。納豆を喰わなかったので一息に至らず。
2時半に家を出て定期健康診断を受けるためクリニックに向かう。受付を終え、3時から身長体重測定、エックス線、血圧、採血、心電図と続く。心電図のときに超ベテランの看護師おばさんが足の軽いむくみを指摘、腎臓かと訊いたら、腎臓か心臓だけど腎臓でしょうとのお見立て。
検査が終わり最後に医師の診察。何か体調の不安はあるかと訊かれたので、芥川ではないが“漠然とした不安”に苛まれて苦しい。夜中1時前後に目覚めたあと眠りに戻れず悶々と明け方を迎え、5時を過ぎた辺りで再び眠りに落ちるという日がつづいている。何かお薬は無いものか?と相談した。
寝付きはどうか?と訊かれたので、直ぐに寝込むと答えた。お医者さまは、「睡眠薬ではなく、精神安定剤系統の薬になろうが、基本的には心療内科などの先生に診てもらった方がよい。安定剤を服用するとなると、服用すべきときと控えるべきときの判断と自制が必要になる。自制が効かないと依存になる。」と注意された。「辛くて、何らかの緩和を望むなら漢方がよろしかろう。」とおっしゃる。「漢方は健康保険が効きますか?」「もちろん、保険適用です。」「無茶苦茶に高いんでしょうか?」「一回分で10円20円ですよ。」
ということで、処方して頂くことにして無料の区の健康診断から診察に切り替えて頂いた。
本当にこの先生は町医者の鑑だ‼
で、診察料720円を支払い、処方箋を受取り、筋向かいの薬局へ行く。薬局には憧れの斎藤さんが一人でいらっしゃったので、斎藤さんに処方箋、お薬手帳、保険証をお渡しして隣のコンビニで百十円のアイス珈琲を喫してから戻り、男の薬剤師さんから「ツムラ酸棗仁湯エキス顆粒(医療用)ー漢方薬のエキスを顆粒状にしたものです。不安やいらいらをおさえ不眠を改善する作用があります。」を550円お支払して30日分受け取る。
薬局を出たのが4時5分前。「八起」の開店が4時だからちょうどよい。都住3を通り抜けたが、猫さんたちは不在の時間帯なので特にお呼び立てせずに通りぬけようとして出口の手前で念のため振り返ったらクロちゃんが追っかけて来る。姿を見かけて追い掛けて来てくれたのだ‼涙がでるほど嬉しい。二袋食べて頂いた。彼女には本当に癒される。
「八起」入店。常連の先客お一人、職人さんようだ。元請けの下請け叩きの愚痴など婆さんに話しているが婆さんは話を噛み合わせない。婆さんから「鰯、五百円、あるよ」と声がかかり「ありがたい‼」とそれを頂く。また一人御常連の爺さんが来店。この店の客は皆さん競輪繋がりのようで職人さんと爺さんも共通の話題をそこに持っている上に、競輪は一週間休みなくどこかでやっているらしい。こっちとら、さっさと呑んで千五十円払って退出。店を出る時に御常連さんたちから、また明日、と挨拶された。
帰宅して、細君に安定剤と診察料は小遣いからか家計費で面倒みて呉れるのかと尋ねた。私の梅酒も家計費だから家計費で面倒みてあげるけど昼寝を止めなさいと条件が付いた。
願い事-ポックリ御陀仏。とにかく御陀仏。
ベテランの看護師おばさんの見立てに狂いはあるまい。恐らくかなりの精度で余命も読み取っているだろう。知りたくはなし。
で、今日は
「火に追われてー岡本綺堂」岩波文庫“日本近代随筆選ー2”から
https://zuihitsuhissha.exblog.jp/32294597/
を読み返してみた。
願わくば昼寝のままの大往生(平井勇吉)