(巻三十)はこばれているとは知らぬ海鼠かな(山田麦城)
9月12日日曜日
午前、細君は生協に行きついでに花を購う。
“向日葵を購う妻の豊かさよ”
朝日俳壇から、
落雷に驚天動地ひとりなり(大澤都志子)
を書き留めた。キョウテンドウチと読むらしい。
ご常連の三宅久美子さんの、
楽しめるほどの貧乏冷奴
は受け取り方がいろいろあるだろう。選評は「幸福な貧乏。ほんとうに大変な人も多い。」
貧乏と質素は違う。質素な楽しい生活は遍在するし、彼のアインシュタインも「質素な生活は、成功を求めるより喜びをもたらす」と言っている。我が家は質素を旨として彼奴が仕切って暮らしている。
連添うて宝なりけり秋扇(加藤郁哉)
今の世の中、質素な生活ができるのは幸運だ。
暮し向き質素に燈火親しめり(清永弘子)
同じくご常連の荻原葉月氏の、
七変化最後の色はまだ知らず
が解らず“七変化”を調べたら“あじさい”とありました。
岸田健氏の、
爽やかや貫入ほどよき志野茶碗
の貫入も調べました。
午後散歩。図書館に行き昨日借りた4冊のうちの3冊を返却した。次いで生協に回り細君が買わなかった米2キロと専ら私が食すものと、帰り道に食す草餅1個を買った。本日は二千九百歩で階段は3回でした。
願い事-一瞬で叶えてください。コワクナイ、コワクナイ。
はこばれているとは知らぬ海鼠かな(山田麦城)
好きな句です。運命です。例えば、延命を選ぶか緩和を選ぶかは一見自分で決めるようだが、それも運命に従ってのことだろう。その結果は運次第だ。
月天心どこかできまりいる運命(岡本差知子)
コワクナイ、コワクナイ。