(巻二十九)ひきずられ出てゆくおでん屋台かな(清水はじめ)
6月23日水曜日
ひきずられて眼鏡屋に同行致す。眼鏡の調整は時間がかかる。その間に弁当を買いに出かけて自分用には焼鳥屋の焼鳥弁当ワサビ飯というのを買ってみた。ワサビの茎や葉を刻んでご飯に混ぜたものの上に塩焼の焼き鶏(ネギマ2個2個、ツクネ3個、あと肉一種3個)が串を抜いてポツンポツンと載せてある。税込560円也。
買い物から戻っても眼鏡の調整は続いているようで、眼鏡屋の外のベンチで世間を眺めながら待機いたす。宅配便のおねえさんが通り、薬局の中では老夫人が店の外まで声を響かせている。区役所の腕章を巻いてクリップボードを持ったおじさんがクリニックに入っていく。世の中は動いているらしい。ことに向かいの小児科に乳児を抱いたママさんたちが入っていくのを見ていると明るい明日があるのかもしれないと思う。が、泣き声を聞くとすぐに、
When we are born
we cry that we are come to this great stage of fools. - in King Lear
を思い出す。
眼鏡は来週出来るらしい。細君はシンプルなレンズで取りあえず作り様子をみたいらしいが、付加価値を付けたレンズの説明が長かったと云う。結局シンプルなレンズでフレームは使用中の物を使うと云うから良心的なのだろう。
帰宅してワサビ飯弁当を食す。ボリューム軽めのサッパリ系で焼き鶏の量が少ないのが却ってよろしい。昼の贔屓弁当にいたそう。焼鳥弁当は旨かったが、
トラックの荷台に積みしケージより
チキンではなく鶏が見る空(森岡圭子)
を思い出す。
夕食は作らず、昨晩の残りと散歩がてら生協で買った餃子で済ませた。餃子に付いてきたラー油を昨晩の残りの蒸し豚にかけてみたが、これは実にマッチングであった!
本日は三千七百歩で階段は1回でした。
細君が6月13日の朝日俳壇を持って来てくれた。この辺りまでの新聞の見出しは読んだようだ。朝日俳壇からは、
汗かいて目覚めて何の夢なりし(田中久幸)
なるようになると思へば露涼し(高橋とも子)
を書き留めた。
願い事-叶えてください。眠るが如くでお願いします。