(巻二十九)裏返る自負の暗みに亀鳴けり(老川敏彦)
6月4日金曜日
雨が降りだしたが洗濯を始めた。長袖シャツからTシャツに変えたので洗濯物の重さが減って洗剤の目盛が1ランク下がった。
細君から電話友達に電話をしたいので番号を押してくれてと頼まれた。まだまだ不自由のようだ。長い電話の間、襖を閉めてゆっくりと座椅子にもたれて洗濯が終わるのを待った。そんな午前中である。電話が終わってからの一言が「外の雀がうるさかったわ」である。
愛鳥週間おんな同士のよく喋り(成瀬桜桃子)
彼奴に追い立てられることもなく時間があったので、
「吾輩は猫である(巻末抜書) - 夏目漱石」ちくま文庫夏目漱石全集1 から
を載せた。
《主人は早晩胃病で死ぬ。金田のじいさんは慾でもう死んでいる。秋の木の葉は大概落ち尽した。死ぬのが万物の定業[じようごう]で、生きていてもあんまり役に立たないなら、早く死ぬだけが賢いかも知れない。》
漱石は十年以上も前に胃病で没することを覚悟していたわけだ。その時が来たら賢くなれるだろうか。延命に走るのだろうか。
五年くらい前から急性腎障害のつもりでいるが、どの程度の苦しみなのだろうか?この病気は猫に多いのだが猫はあまり苦しまず逝けているようだ。人間では俳優の林隆三さんがこの病で亡くなったらしい。
《参考随筆》
『猫の死について-村上春樹』
写真は連光寺さまの今月の御言葉であるが、はっきり言ってつまらない。
天高く寺の掲示や出来不出来(駄楽)
本日は外出せず。
願い事-叶えてください。