(巻二十八)冬の日や獣の貌に檻の影(相子智恵)
3月21日日曜日
週末の家事は昨日までに大体終わっているし、洗濯は明日だ。外は雨で出歩く気にはなれない。
少なくと今は机に座ってボンヤリしていればよいという結構な身分ではある。が、それが精神的には大変宜しくない。心という奴はどうしても勝手にものを考え始めてしまう。それは自分ではどうにもならないことばかりだ。頭は、心は、活動したいのかもしれないが、迷惑なことである。
朝日俳壇:細君も籠って新聞読んでいるが、そんなわけで午前中に回覧されてきた。
こころざし梅一輪に問はれけり(渡辺萩風)
の句が載っていた。渡辺萩風さん御健在。書き留めた句はなし。
読書:
「一日玄米四合の謎 - 松本健一」2001年度版ベストエッセイ集 から
を読んだ。
《 いずれにしても、一人扶持、つまり一人の人間が一日生活するための最低限の給与規定が、徳川時代、玄米五合だった。象山のばあい、本人と妻(妾)、父母、それに子供一人が、かつかつ生活してゆけるだけの禄高が五人扶持ということになる。
だが、この玄米五合というのは、これ全部を食料とするわけではなく、そこから塩や味噌などの代金を支払い、被服費や魚などの副食代も捻出しなければならない総収入なのである。とすれば、一人扶持の玄米五合は、主食用としては三合ていどにしかならない。》
で扶持がどういうことか少し分かった。
五人扶持とりてしだたる柳かな(志太野坡)
願い事-叶えてください。
「人生足別離」という言葉あるそうだ。軽く訳すと〔さよならだけが人生だ〕になると書いてあった。