(巻ニ十八)ひと月も後の訃報や鳥渡る(池谷涼子)
2月20日土曜日
家事:四部屋の掃除機かけ、換気扇のフィルター交換、蛇口の浄水器交換、洗濯、毛布干し。で午前中が過ぎた。
何をするにも彼奴が側にいて私の不器用な指先を心配そうに覗きこんでいる。
指先に老いのあつまる青葡萄(亀田虎童子)
そして「おとうさんがいなくなったら、できるかしら」と呟く。色々な想定問答をしているのだろう。
ゴミ出しかたがた梅見をして一撮、
遅咲きの梅の古木の死んだふり(駄楽)
と捻る。
散歩:高校コースを歩き三千八百歩、階段は2回でした。
読書:
を読み終わる。
文中の句から、
冬日和空にはものの烟かな
亡八に身をおとしけり河豚汁
を書き留める。
厨事:飯炊きと鰤の照り焼き。鰤がしっかり焼けているかの確認を優先するので、身は崩れてしまう。
空事:月と火星の接近を見るのだとベランダに引っ張り出された。月の側に星はあるのだがどうもそれはお目当て火星ではないらしい。判らないまま、寒くなって退散した。
かぞえいるうちに殖えくる冬の星(上田五千石)
願い事-叶えてください。私が先に参ります。