(巻二十七)すめば又うき世なりけりよそながら思ひしままの山里もがな(吉田兼好)
12月8日火曜日
兼好の歌だからと云うだけで書き留めたようだ。分からなかったので調べた。
《【通釈】世を逃れて住めば、ここもまた憂き世であったよ。よそから眺めて住みよいと思った、そのままの山里はないものたまろうか。》
ということだ。浮き世と縁はなかなか切れないものだが、幸い今の住まいには近所と云うものが存在しない。管理組合も自治会もない。回覧板もない。世間に面しているドア一枚をしっかりと閉めて静寂の中でひっそりと生きて行くには好都合な棲息地である。
除夜の鐘おれのことなら放つといて(中村伸郎)
別のブログに俳句の英訳を載せることがあるが、グーグル翻訳のお世話になっている。AIの訳文もここまで来たのかと複雑な心境であります。
雪よりもつめたき雨にかはりけり(板倉ケンタ) “It's raining more than snow”.
死ぬまでは転ぶことなく寒雀(三橋敏雄) “A sparrow that does not fall until it dies”.
除夜の鐘おれのことなら放つといて(中村伸郎)”Joya no kane If it's about me, let it go”.
“雨よりは”はちょっといただけませんが、“除夜の鐘”には感服いたしました。
散歩:
駅前まで行ってきました。本日は五千三百歩で階段は2回でした。
夕食のブリを焼くよう命ぜられ着手したのであるが、みりん大さじ2杯、醤油大さじ1杯に浸したブリの切身二枚のうちの一枚をトレイからフライパンに移すときに箸が滑り、床に落としてしまった。“シマッタ!”。怒られなかったが、呆れられた。
たそがれを一葉やさしく落ちにけり(池本一軒)
願い事ー叶えてください。楽な死に方も進歩させてください。