(巻二十四)うつむいて歩けば桜盛りなり(野坂昭如)
12月9日月曜日
今日の野坂氏の句はさくらの句の中でも大好きな句でありますよ。
寝過ぎのためか、起きるときに腰が痛い。ではあるが今朝は、悪い夢も見ずに睡眠を満喫できので、寝覚めはよろしい。
籠っているとあまり書くことがありません。それを望んでの遁世ですから当然のことですが。
本日の身辺大騒ぎはトイレのウォシュレットのリモコンの電池切れでしょうか。
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備え付けの機器マニュアルを広げてリモコンの脱着のやり方を先ずは承知し、交換する電池が単3電池であることを確認し、準備し、リモコンを外して電池交換をした。
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洋式の水を流して明易し(福本弘明)
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風はないものの寒々とした午後でございました。
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途中で猫に愛嬌を振り撒きましたが嫌がられました。これは猫に限ったことではないかもしれない。爺は嫌われ者と相場が決まっているのだ。チヤホヤされる爺がいるとしたら?決まっているんじゃん!
嫌われているとも知らず穴まどい(橘キミエ)
細君から白砂糖を一キロ買って帰れとのご指示があった。本当は500グラムでよいのだが一キロ入りしかないので仕方がないとブチブチ言っていた。
あたしが砂糖売場に立つとそこにはちゃんと白砂糖の500グラム袋があるのである。
「白砂糖500グラムあり、指示乞う」とメールした。
すぐに電話が入り、「そんな筈はない。グラニュー糖はあったが、白砂糖の500グラム袋はなかった。間違えるな!」と言ってきた。
そこまでおっしゃるならと証拠写真を送り、白砂糖500グラムを篭に入れました。
しかし、今どき130円で500グラムも買えるものが白砂糖以外あるのだろうか?米は二キロで八百円から千円だ。今度、500グラムで白砂糖より安いものを探してみよう。
砂糖と言えば一茶の親父さんが死に際に砂糖を舐めたいと所望したが、高価で叶ったとか、叶わなかったとかありましたなあ。
雪の日やふるさとの人のぶあしらい(一茶)
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「「地図を持て-『リア王』 - 松岡和子」ちくま文庫 「もの」で読む入門シェイクスピア から
リア王と三人の娘の話でこざいまして、長女・次女の裏切りにあって狂気となるですが。
子供に裏切られるなんざよくあるお話でございますよね。
親として全否定され日向ぼこ(宮川礼子)
裏切りでも何でもないんですよ。親の目論見が外れたということです。
目論見のはずれて海月浮きにけり(新井保)