(巻三十三)裏ばかり見る癖つきぬ夜盗虫(木本晴果)
5月5日木曜日
立夏だそうで、そんな感じのするやや暑い中をクリーニング屋さんにコート3着マフラー2枚を持ち込んだ。
のらのらと生きて立夏のうすき汗(大木あまり)
コート2枚は私の物だがそれぞれ一回しか袖を通していないので少々勿体ない感がある。が、呼ばれもせずにお手当てを頂いたのだから丸儲けだとも言える。
午後の散歩は都住1、図書館、二丁目桜通り、都住2、生協と歩いた。図書館では4冊借りた。猫は太郎と花子だけであとは不在。暑くなってきたので居場所を変えたのだろう。
菖蒲を買って帰れとのことで一束。柏餅も買いたかったが3個パックなのでやめた。3時前だったが、柏餅に2割引きのラベルを貼り始めていた。
柏餅空の大きな故郷かな(布川武男)
借りたのは30年くらい前の世相評論的な要素を含む本なのでさすがに陳腐化している。なかには自賛しているようなところもあり、あのころの自分も含め、赤面することもある。
なにほどの男かおのれ蜆汁(富士真奈美)
願い事-生死直結で知らないうちに終りにしてください。コワクナイ、コワクナイ。
テレビを見ていた細君が「“縊死”とはどういうこと?」と訊きにきた。多分あれとは思ったが、ネットで調べて回答した。俳優さんが自死されたそうだ。
自死という選択もあり青樹海(田中悦子)
この俳優が出ていた『愛の嵐』という連続テレビドラマを出産から子育てのころ観ていた細君は「いつか必ず死ねるのにねえ?」と呟いていたが、そのいつかまで堪えられないことがあったのだろう。
https://nprtheeconomistworld.hatenablog.com/entry/2020/11/09/084054