(巻三十一)割り算の余りの始末きうりもみ(上野遊馬)
12月5日日曜日
細君は生協に買い物に行きお供えも買って帰ってきた。早速飾っていたが、後ろに飾る寅の絵を描けと云う。猫なら描けるが虎は無理だとお断り致した。
朝日俳壇は今週も選者は三人でした。
病状の一喜一憂とて日永(稲畑汀子)
朝日俳壇から書き留めたくなる句はなし。
『「動物園物語(抜書) - 丸谷才一」男もの女もの から』
を読んでいたら、
〈そこでわたしはこの句集についてやや具体的に考へるやうになつた。と言つても句作に励んだわけではなく、まづ、選句を誰に頼むか。装釘は誰に、などと計画を立てたのである。しかし本当のことを言ふと、これは恰好をつけてゐるだけで、心のなかではもう決つてゐるのである。装釘はいつもわたしの本を手がけてくれる和田誠さん、選句は歌仙のとき宗匠格である大岡信さん、それ以外にはあり得ない。
まづ和田さんに言ふと、さらりと引受けてくれた。大岡さんに言ふと、
「いいよ。古稀の句集なら題は『七十句』がいいでせう」
と題までつけてくれた。
なるほどこれはいいやとわたしは喜び、『雀の泪』よりはこつちのほうがずつと粋だし、それにわずか七十句ですむなら簡単だと安心したのである。〉
ということが書いてあった。続く文章で、丸谷氏は大岡氏に110句ほど渡し選句して頂いたそうだ。
古稀に七十句か!古稀になるので小生もやってみるか?と句帳を捲って捨て遺した句を数えたら117句あった。
午後は散歩に出かけた。昨日同様の晴れた空であるが空気は冷たく感じる。風もありそうなので当初予定していた中川の土手は止めにして新道を駅前まで歩き、北口の「もつ吟」で呷った。帰りにウエルシアでトイレの洗剤などを買う。万歩計は四千九百歩だと告げている。
帰宅して椅子に座れば心地好い忘我の世界に陥りぬだ!
夕食におでんがついた!タネはガンモ、ツミレ、ボール、揚げ物?と大根だけだ。老い二人ではこれ以上タネは増やせないし、これでも鍋が一杯になり明日の昼と夕食まで食べられるだろうと言っている。
願い事-生死直結で叶えてください。コワクナイ、コワクナイ。