(巻三十一)見送るも糸は手にあり凧(いかのぼり)(横井也有)
11月24日水曜日
8ヶ月ぶりの出勤で都心に出かけた。とは云っても、午後ゆっくりと出て行き夕方にはさっさと帰宅という誠に結構な身分であります。
ブラブラするとすれば往きであるが、何処といって彷徨きたいところもないので、とりあえず青砥から日本橋という最短距離のコースを取った。
やはり早く着きすぎてしまった。そこで日本橋から東西線で九段下まで行き、神保町の古本屋街を流して靖国通り沿いの古書店の店頭写真を撮りまくった。神保町から半蔵門線に乗り三越前まで戻り、日本橋を渡り高島屋へと歩いたが、日本橋の橋上でウェディングのロケに出会った。
たまあに都内を歩くのは楽しい。
ミーティング(契約更改)は予定通りに終了し、帰りは東西線で大手町に回り、そこから千代田線で帰ってきた。夕方の千代田線だが、体が接触しない程度の混雑で、通勤客が大分減っているのを実感した。
亀有では、北口の「もつ吟」に立ち寄り立ち呑みで独り祝う。カシラ2本ハツ2本を塩で頼み、黒ホッピーを呷る。串焼き本舗よりは一本当たりの値段が30円高いが肉の大きさが歴然と違う。
晩秋の損得もなき立呑屋(星野高士)
願い事-生死直結で叶えてください。食べたかったもつ焼きも餃子も食べたから、もう食いたいものはない。
秋茄子やあとは上手に果つるのみ(阿知波裕子)