(巻三十)やはらかき雨も三日や鉦叩(青谷小枝)
8月9日月曜日
雨風の様子を見ながら昼前にゴミ出しに行く。戻って、たたきから上がろうすると廊下を黒い粒が走った。風に吹き流された蜘蛛の子を連れ帰ったようだ。急ぎ、ティッシュを軽く丸めて蜘蛛の子を追い、やさしく取り押さえて玄関の外に出した。すぐに逃げて行ったのでお怪我はなさらなかったようだ。
蜘蛛の糸急にどうでもよくなりぬ(小林貴子)
今日も強風で散歩せず。路酎もできず餅菓子も食えずで腹が空いた。
願い事-叶えてください。極楽は望みませんが一発で射止めてください。
「小鍋だて - 池波正太郎」日本の名随筆26肴 から
の中に以下の一節かあり、
《 私が株式仲買店ではたらいていたころ、大変に可愛がってもらった三井老人だった。
三井老人は、私の友人・井上留吉の知り合いで、兜町の小さな現物取引店の外交をしていたが、いかにも質素な身なりをして兜町[しま]に通勤して来る。どこかの区役所の戸籍係のようで、とても株の外交をしているようには見えなかった。深川の清澄町の小さな家に、二匹の猫と、まるで娘か孫のような若い細君と暮していたが、金はたっぷりと持っていたようだ。》
よろしいですなあ。