(巻二十八)不景気の風の吹き込む慈善鍋(岡本佐和子)
1月22日金曜日
細君と白鳥生協に買い物に出かけた。方向音痴だからなかなか道を覚えられないようだ。
道も覚えられないが、スーパーの中の売り場も覚えられないので野菜、魚、肉、卵、乳製品、雑貨とご案内致した。何回か通えば染み込むのだろうが、それまでには亀有生協が再開してしまうから覚えぬまま終わることになろう。
恵方から方向音痴の妻が来る(斉田仁)
細君は方向音痴ではあるが、生き方にはブレがない。自分の価値感を持っているので流されて浪費はしない。生きていることを苦にしていないのは羨ましい。生活や健康管理で自分を律することが出来てしまうところが凄い。ついでにこちらまで律するので迷惑なこともある。
生涯を妻に頼りて豊の秋(服部康人)
散歩:
軽く流して、亀有生協で白鳥生協への地図チラシを頂いてきた。休店する前の在庫整理が始まっていてパートおばさんたちが棚を片付けていた。どんな模様替えをするのか楽しみであります。
本日は五千七百歩で階段は2回でした。
春寒や地図を手にしてゐて迷ふ(片山由美子)
読書:
読書ではないが、コチコチした随筆をYahooメールのバックアップにも貯めて置くことにしてコピーしている。外出先などでチョロチョロと読めるようになるな。コピーついでに読んでいるが、読み返すとまた味わいがある。
福田恆存、中村光夫、水木しげるなどじっくり読み直すことにしよう。
亡き人のよき文を読み冬に入る(小野田健)
願い事-叶えてください。死に際にYahooに貯めた随筆を読めるとも思えないが、何か一安心ではある。もっともいつまで生きるのか分からないし、いつまで預かってくれるのかも分からない。要は何事も先のことは分からないということだ。
煮凝や余生のかたち定まらず(川崎益太郎)